【業界動向】

ノートパソコンとデスクトップパソコンの兼用タイプ
次世代の高速IDEハードディスク規格「Ultra DMA」に対応

米Intel、従来の25%の消費電力で動作するチップセット「430TX」を発表

'97/2/17(現地時間) 発表


 米Intelは、最新の節電機構により、従来のノートパソコン向けチップセットに比べて25%の消費電力で動作し、高速データ転送ができる次世代IDEハードディスク規格「Ultra DMA」にも対応したノートパソコン/デスクトップパソコン兼用のPentium用チップセット「430TX」を発表した。

 430TXは、節電機構のほか、IntelがMicrosoftなどと共同で提唱している周辺機器の電源管理規格「ACPI」に対応しているなど、電源管理機能が強化されている。これらの強化は、デスクトップパソコンにも適用可能で、エンタテイメントやビジネス向けコンピュータの電源を常時投入しておく際の消費電力を削減できるという。また、従来より高速な転送が可能な「Ultra DMA」を搭載しており、対応ハードディスクとの組み合わせにより、今までの2倍にあたる33.3MBytes/secでのデータ転送ができる。なお同社製のノートパソコン用チップセットとしては初めてUSBポートをサポートしている。1,000個販売時の価格は$34。

 このほか、430TXに対応したノートパソコンのドッキングステーション向けチップセット「380FB」や、MMX対応Pentiumと2次キャッシュなどを1枚にまとめたノートパソコン向けモジュール「Intel Mobile Module」も発表している。「Intel Mobile Module」は、ノートパソコンの基盤設計負担を低減させることを目的としたもので、同モジュールを使用することにより、今後の最新プロセッサに対応した製品を素早く市場に投入できるようになるという。

□米Intelのホームページ
http://www.intel.com/
□米Intelのニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/cs021797.htm
□株式会社インテルのニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press/430tx.htm

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□【1/8】マイクロソフトなど3社が、OSによる周辺機器の自動電源管理システム「ACPI」を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970108/acpi.htm

('97/2/18)

[Reported by suzuki-k@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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