アップルコンピュータ株式会社は17日、Mac OS 7.6を発表、3月下旬よりクラリス株式会社の販売店を通じて発売する。
Mac OS 7.6は、Cyberdog(サイバードッグ)、Apple Remote Accessクライアント、Apple Internetスタータキット、QuickTimeなどの最新バージョンを含んでおり、アップルでは、インターネットやマルチメディア機能を一層強化したとしている。また、従来バージョンに比べ、生産性や安定性を大幅に高めたという。ほかに、機能拡張マネージャやLaserWriterドライバなどが新しくなっている。
アップルは96年8月のMacworld Expo/Bostonにおいて、今後半年ごとにMac OSを定期的にリリースしていくという方針を発表している。新しい技術への速やかな対応は非常に喜ばしいことだが、半年ごとにアップグレードパッケージを購入しなくてはならないとすると、ユーザーの負担はばかにならない。今回の発表では無償バージョンアップについては触れられていないが、ひんぱんなアップグレードに対しては、従来バージョンとの差分を雑誌CD-ROMへ添付したり、ネットワークを通じて配布するなどの対応が望まれるところだ。
【システム条件】
「Mac OS 7.6」は、68040およびPowerPCプロセッサを搭載するMacintosh(PowerBookおよびPerformaを含む)およびMac OS搭載機で動作する。68040搭載機では12MB以上、PowerPC搭載機では16MB以上のメモリが必要。標準インストールではハードディスク上に80MBの空き容量が必要。
【販売方法】
漢字Talk 7.5以降を使っているユーザーは、クラリスカスタマーセンターよりアップグレードキットを直接購入することができる。価格は送料込みで、9,000円。それ以前のバージョン(7.1や6.x.xなど)を使っているユーザーは「パーソナルアップグレードキット(24,000円)」を店頭で購入する。また、これまで漢字Talkを使っていないユーザー(英語版のユーザーなど)向けには、「ニューユーザーキット(60,000円)」が店頭販売される。ほかに、「10ユーザグループアップグレードキット(148,000円)」、「Mac OS 7.6(英語版、19,000円)」が店頭販売される。いずれの場合も、出荷は3月下旬を予定している。
以上のほか、2月1日以降にMac OS 7.6が搭載されていない対象機種購入者に対しては、発送手数料1,200円のみで、Mac OS 7.6を提供するサービス「Mac OS アップデートプログラム」が実施される。申し込み方法の詳細は、3月上旬にアップルのホームページで告知される。また、2月17日以降に「漢字Talk 7.5 バージョン7.5.3」のパッケージを購入したユーザーの場合は、4月末日までにユーザー登録カードを返送すれば、「Mac OS 7.6 パーソナルアップグレードキット」が無償で提供される。
□アップルコンピュータ(株)ホームページ
http://www.apple.co.jp/
□「Mac OS 7.6」のニュースリリース
http://www.apple.co.jp/product/970217macos.html
('97/2/17)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]