アップルコンピュータ株式会社は13日、Power Macintoshの新ラインナップ4機種を発表した。
新機種は、3Dモデリングや画像処理などのプロフェッショナル向けの最上位機「Power Macintosh 9600/200MP」、ビデオ入出力とZIPドライブを標準装備した「Power Macintosh 8600/200/ZIP」、ビデオ入力機能を標準装備した「Power Macintosh 7600/200」、コストパフォーマンスを重視した普及モデル「Power Macintosh 7300/166」の4機種。価格はすべてオープンプライスで、3月上旬に販売開始する。
新機種はいずれもPowerPC 604eを搭載しており、普及機の「7300/166」でも166MHzを搭載するなど、処理性能の向上が図られている。また、12倍速CD-ROMドライブ、2GB以上のハードディスクが4機種すべてに搭載されているほか、「8600/200」では、MacintoshではじめてZIPドライブを標準で搭載した。
筐体は「9600/200MP」と「8600/200」でタワー型、「7600/200」と「7300/166」でデスクトップ型を採用している。「9600/200MP」および「8600/200」で採用されているタワー筐体は、Macintoshのタワー型筐体でははじめて、ドライバーなどの工具類を必要としない設計になっている。ワンタッチで開けられるこのタワー型筐体により、「拡張性が欲しいからタワー型筐体を購入するのに、メモリの装着などが非常にやりにくい」という、従来のタワー型筐体への不満が解決されている。
なお、今回発表された新機種はすべて、これまでのPower Macintoshの上位機と同様に、ドーターボード方式でのCPUアップグレードに対応している。また、イーサネットも全機種標準で対応しているほか、最上位機「9600/200MP」では6基、その他の機種では3基のPCIバススロットを搭載している。SCSIインターフェイスは、全機種で2チャネルのSCSIインターフェイスを装備している。
【主な仕様】
機種名 | 9600/200MP | 8600/200 | 7600/200 | 7300/166 |
---|---|---|---|---|
CPU | 604e 200MHz×2基 | 604e 200MHz | 604e 200MHz | 604e 166MHz |
二次キャッシュ | 512KB | 256KB | 256KB | 256KB |
標準メモリ | 32MB | 32MB | 32MB | 16MB |
DIMMスロット(最大メモリ) | 12基(768MB) | 8基(512MB) | 8基(512MB) | 4基(256KB) |
ドライブ | 3.5インチFD 12倍速CD HD 4GB | 3.5インチFD 12倍速CD HD 2GB ZIP(Iomega社製) | 3.5インチFD 12倍速CD HD 2GB | 3.5インチFD 12倍速CD HD 2GB |
VRAM(最大) | 4MB(4MB) | 2MB(4MB) | 2MB(4MB) | 2MB(4MB) |
PCIスロット | 6基 | 3基 | 3基 | 3基 |
ビデオ | ―― | ビデオ入出力対応 | ビデオ入力対応 | ―― |
搭載OS | 漢字Talk 7.5.5 |
□アップルコンピュータ(株)ホームページ
http://www.apple.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.apple.co.jp/product/970213new-pm.html
('97/2/13)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]