【ISDN TAベストセレクション】
富士通電装
TA128IB1D
標準価格:
4万9800円
連絡先:
富士通電装 Tel.044-814-9002
○
評価できるサービスや機能など
非同期/同期PPP変換による64/128Kbps同期通信をサポート
128Kbps接続は
MP(Multilink PPP)
に対応
アナログポートは48V給電、極性反転をサポート
ダイヤルインをサポートし、グローバル着信識別も搭載
フラッシュROMを搭載し、ファームウェアのアップグレードが可能
S/T点端子を備えている
ため、他のターミナルアダプタを増設可能
×
気になる点や改善を望みたい点
DTE速度が115.2Kbpsまでしか対応していない
アナログ回りの機能が少ない(せめてコールウェイティングくらいは欲しい)
Macintosh用設定ツールが提供されていない
電源スイッチがない(実用上は問題ないけど)
MP接続時の電話番号を複数記述する必要がある(他製品にはあまりない仕様)
屋内配線逆転時にクロスケーブルを利用(スイッチ1つで切り替えたい)
ひとこと
富士通電装はシリアルポートに直結するコンパクトモデムなどを開発していたことでも知られているが、実は
ホスト用集合モデム
を製造するなど、通信機器を幅広く扱っているメーカーでもある。
TA128IB1Dは昨秋、富士通電装から出荷が開始されたもので、ここで紹介したもの以外にもDSUを内蔵しないTA128IB1という製品も併売されている。今回は上にもあるように、DSU内蔵ターミナルアダプタの最低条件であるS/T点端子を装備していることを評価して4位にランクした。また、ユーザーが簡易工事をできるように、クロスケーブルを添付したり、終端抵抗を内蔵している点も評価できる(でも、屋内配線の逆転はスイッチ切替で対処したいなぁ)。
しかし、正直なところを書いてしまうと、不満も多い。特に、アナログ回りの機能がグローバル着信識別とダイヤルインしかないのはあまりにも寂しい。今後、ファームウェアのバージョンアップでアナログ回りの機能も強化するそうだが、最低でもコールウェイティングくらいは実装して出荷して欲しいところだ。
ただ、製品そのものの方向性は間違っていないので、
今後のファームウェアのバージョンアップ次第ではさらに上位に食込んでくる可能性もある。
ちなみに、ファームウェアは初期出荷版よりも新しいものがリリースされており、同社のホームページから
ダウンロード
できる。現在のバージョンは
となっている。
[参考URL]
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TA128IB1D用ファームウェアのダウンロードページ
[Reported by 法林岳之]
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ウォッチ編集部内PC Watch担当
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