【ISDN TAベストセレクション】
ネクストコム
Motorola
BitSURFR Pro/DSU
標準価格:
オープンプライス
連絡先:
ネスクトコム Tel.03-5321-3260
○
評価できるサービスや機能など
非同期/同期PPP変換による64/128Kbps同期通信をサポート
128Kbps接続は
MP(Multilink PPP)
に対応
MP+(Multilink Protocol Plus)の一部の機能として、
帯域制御を搭載
V.110だけでなく、
V.120非同期通信にも対応
64Kbps接続時のパフォーマンスはトップクラス
アナログポートは48V給電、極性反転をサポート
ダイヤルインをサポートし、グローバル着信識別も搭載
フレックスホンに対応(コールウェイティング)
フラッシュROMを搭載し、ファームウェアのアップグレードが可能
設定ツール内でファームウェアのアップグレードが可能
S/T点端子を備えている
ため、他のターミナルアダプタを増設可能
DSUの切り離しが可能
停電対策用のACアダプタをオプション
で提供
リング綴じのマニュアル
(結構、見やすくて便利)
Windows95の
Plug&Play対応
×
気になる点や改善を望みたい点
128Kbps同期通信のパフォーマンスが不十分
DTE速度が115.2Kbpsまでしか対応していない
LEDが少なく、通信状態が把握しにくい
アナログ回りの機能が少ない(2月半ばのバージョンアップ対応予定)
Macintosh用設定ツールが提供されていない
設定ツールの動作がやや重い
疑似コールウェイティングで保留音がならない(最初は切れたと思われる)
電源スイッチがない(実用上は問題ないけど)
なかなか提供されないアップグレード用ファームウェア
あまりなじみのないD-Sub15ピンのデジタルポート
ひとこと
昨年10月に発売されたDSU外付けモデルに続き、昨年12月にDSUを内蔵したBitSURFR Pro/DSUの出荷が開始された。あのコンパクトな筐体にDSUを内蔵することで、S/T点端子などがどうなるかと心配していたが、S/T点端子は標準で装備され、DSU機能もスイッチ1つで切り離すことができるなど、拡張性と将来性にも配慮した設計になっている。機能やスペックはDSU外付けモデルと同等で、動作も安定しており、長時間運用時の本体の発熱も少ない。
デジタルポートのコネクタがD-Sub15ピンというあまり見かけないものが採用されているが、これは業務用として使うときの制約だそうだ。少々使いにくい気もするが、しかたないだろう。また、デジタルポートのパフォーマンスやアナログ回りの機能不足など、不満点も残されている。これらの点については、2月半ばに配布が予定されている最新版ファームウェアで解消されるとのころだ。
まだまだ開発途上中という印象はあるが、素性のいい製品なので、今後の同社の努力に期待したい。
将来性を重視したいユーザーや長時間連続して運用するユーザー
(ホスト用?)にお勧めできる製品だ。
[Reported by 法林岳之]
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