【業界動向】

Acerは世界第6位のノートPCシェアを継承

台湾Acer社が、米TI社のモバイルコンピューター部門を買収

'97/1/23 発表

 23日、台湾Acer社が、米Texas Instruments社のモバイルコンピューター部門の買収を発表した。TIの関連従業員は、Acerに移籍となる。買収金額などは明らかにされていない。なお、TIの部門売却は、1月6日に防衛部門を業界大手の米Raytheon社に売却したのに続き、今年2度目の発表となる。

 この買収契約には、TIの有するノートPCブランドTravelMateやExtensaとその関連資産の譲渡も含まれており、これらのブランド名も継承される。Acerは、これによりノートPCでは世界第6位のシェアを引き継ぐ事になる。Acerは、現在世界第7位のパソコンブランドで、OEM生産も含めると世界第4位の生産高となる。

 両社は、以前より台湾国内でDRAM生産などを行なう合弁企業TI-Acer社を'89年に設立したり、AcerがTIのノートPCのOEM生産をするなど、親密な協力関係にあった。TIは、ノートPC部門を売却したものの、消費者向け市場を切り捨てた訳ではなく、今後も電卓やDMD(Digital Micromirror Device)を使った映像プロジェクターなどに力を入れていくとのことだ。

□台湾Acer社のホームページ
http://www.acer.com/
□プレスリリース
http://www.acer.com/aac/news/1997/mobile.htm
□米Texas Instruments社のホームページ
http://www.ti.com/
□本件に関するプレスリリース
http://www.ti.com/corp/docs/notebooknews/welcome.html
□防衛部門売却に関するプレスリリース
http://www.ti.com/corp/docs/raytheon/welcome.html

('97/1/24)

[Reported by sasaki-m@impress.co.jp/mountain@po.cnet.or.jp]


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