そろそろ新製品が登場してもおかしくないコダック。しかし、今回は「DC25」(デジタルカメラの世界ではすでに新製品という感じがしないけれど・・・)や「DC20」が中心。ちなみに、この両機はサンフランシスコ市内のカメラ&電気製品ショップでも普通に売られており、「DC20」などは198ドルと日本とほぼ同じプライスが付いていた。
○AGFAブース
アグフアの「ePhoto307」も同ブースの最前列に展示されていたが、手にする人は意外に少ない。やはり、液晶モニターがないせいか? なかなか写りのいいカメラなのに残念だ。
○ポラロイドブース
ポラロイド社の業務用100万画素モデルもシッカリ展示されていた。これは接写にも対応できるぞ!というデモ。しかし、接写用のクローズアップレンズを何枚も重ねてのデモは、アメリカ的とはいえ、ちょっと苦しい。もちろん、ファインダーは光学式のみだし、ピントも超音波式のAFなので、撮影はさぞかし大変だろう。でも、画像のクォリティーには目を見張るものがある。このモデルのCCDはさほど高価ではないようなので、パーソナル向けの100万画素モデルはこのあたりのCCDを採用する可能性がないことはない。でも、変なCCDなんですよね、このモデルのは、どこから持ってきたんだろう?
○PANTONE ColorWeb
Web上でのカラーマッチングを実現するために、デザイン業界で有名なPANTONEが開発したツール。これは256色表示で確実に表現できる色を、MacintoshのPhotoshopなどのカラーピッカーを使って簡単にサンプリングできるようにしたもので、色見本帳も同梱されている。本格的なWebデザインをするには欠かせないもの。もちろん、このツールを使ったホームページを表示させておき、見本帳の同じ番号の色と同じに見えるように、自分のパソコン(モニター)を調整すれば、作者が意図したのと同じ色で表示されるので、カラーマッチングができるわけだ。この分野はこれからの世界だが、カラーマッチングの世界ではやはり、システム単位で本格的なマッチングを実現できるMacintoshのほうが断然有利になりそうだ。
COMDEXほどではなかったが、やはりCybershotの人気はなかなかのもの。小さくって、カッコイイしね・・・。でも、キット込みで約900ドル近い価格がやっぱりネックのようだ。
○リコーブース
リコーはCOMDEX同様、事務機グループとは別にデジタルカメラ中心の専用ブースを設けるなど、かなり積極的。会場での人気も高く、機能が充実している点や、その割に価格が手頃な点がうけているようだ。今回も取材用に「DC-2L」を持ち歩いていたが、何人ものプレス関係者から質問責めにあってしまった。そのなかで彼らが注目していたのは、VGAよりも一回り大きな画像サイズ。考えてみると、リコーのDCシリーズの画像サイズって、VGAの約1.5倍もあって、SVGAに近いんですよね。普段あまり気にしていないけど・・・。
そして、今回も中身の緻密さを証明するように解剖モデルの展示があった。写真はDC-1Sのもの。
○ミノルタのブース
まだ発売されない「DimageV」が中心のミノルタブース。アメリカでの発売は一応5月頃とアナウンスしているが、そこまで遅くはならないようだ。一眼レフタイプの「RD-175」は、「Mac User」誌のプロ用デジタルカメラ部門のEditor's Choiceアワードを受賞しており、そのタイトルもあわせて展示されていた。PC Watchでも「デジタル・カメラ・オブ・ザ・イヤー」をやらないかな・・・。
○オリンパスのブース
D-200L(国内製品名 C-400L)は、パーソナル向けデジタルカメラ部門の「Mac User」誌のEditor's Choiceアワードを受賞。C-800Lとともに、会場での人気も高く、“デジタルカメラのオリンパス”というイメージが定着しつつある。
いずこも同じだが、ショーにあわせて地元のパソコン専門店が超特価の安売りを会場のあちらこちらで行っている。もちろん、そこにはデジタルカメラの姿もあり、価格はご覧のとおり。アメリカでは接続キット込みで販売されるのが普通なので、それを考えると結構安め。一番いい場所は、カシオ、オリンパスなどが占めている
○デジタルカメラ用アクセサリショップ
ついに登場した、デジタルカメラ用アクセサリー専門ショップ。アクセサリーとい
っても、ワイドや望遠のコンバーターやクローズアップレンズ、カメラケースなど
が中心で、あまり目立ったものはない。もちろん、カメラの販売も行っている。
○【価格調査】SIMM & Macintosh in MACWORLD Expo
会場内のショップの、即売価格一覧表。もちろん、会場特価だ。SIMMやDIMMの価格
は日本とさほど変わらないか、ちょっと安い感じ。やはりメモリーがふんだんに必要なグラフィック系に強いMacintosh。64MBのDIMM価格まで表示されているところが、Windows中心のショーとは違うところ。Macintosh本体の価格は、やっぱり安い。標準搭載されているメモリーなど細かな仕様が異なるので、日本国内価格と単純に比較できないし、アメリカで購入しても、日本では漢字トークが必要になるので、価格差は比較的少ないかも。まあ、画像をクリックして、よくよくご覧ください。結構楽しめますから・・・。
('97/1/20)
[Reported by 山田久美夫]