【業界動向】

各製品の実勢価格は同社ホームページで公開予定

マイクロソフトが2月1日から全製品にオープン価格制を導入

 マイクロソフト株式会社は、2月1日から同社の全製品について希望小売価格制を廃止し、オープン価格制を導入する。

 同社によるとこのねらいは、まず既にオープン価格を導入している同社の他国法人と足並みを合わせること、次に現在、希望価格と実売価格との間に大きな隔たりがあるため、本当の値段が分かり難いという状態を是正すること、最後に販売店側の裁量で独自の値付けをできるようにすること、であるとのことだ。

 現在、市場ではメーカー主導の熾烈なキャンペーン販売合戦などによる値下げ競争の激化により、物によっては希望価格の半値以下という事も珍しくない。しかしパソコンソフト業界大手の同社がオープン価格を導入すると、他社もそれにならう事が予想され、この値下げ競争が鈍化するものと思われる。消費者からすればなんともうれしくない話だが、同社では、販売店の独自の判断で、例えば「ウチは、ヨソよりちょっと高いけど、こんなサービスが付いている」とか、「ウチは、サポートなど一切無しだがどこよりも安い」といった特徴を出す事ができるため、消費者が自分に合った選択ができる側面もあるとしている。

 また、「定価」がなくなると一体いくらなのか、かえって分かり難いのでは?との懸念に対しては、同社のホームページ上に大手パソコン専門店40社の販売価格を掲載する事で対処するとのことだ。ただし更新期間についてはまだ未定とのこと。

 なお、販売キャンペーンについては、今後もやめる予定はなく、必要であれば実施するつもりであるとのことだ。参考までに同社は、ヨーロッパでは'93年、アメリカでは'94年に既にオープン価格を導入している。

□マイクロソフト(株)のホームページ
http://www.microsoft.co.jp/
('97/1/8)

[Reported by sasaki-m@impress.co.jp/金丸 雄一]


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