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パソコン「INNOVA」はキヤノン販売へ移管

キヤノンが米NeXT社への出資を引き揚げ、電算機事業から撤退

 キヤノンは'74年から手掛けてきたコンピュータ事業から撤退する。米アップルコンピュータ社に買収される米ネクストソフトウェア社への出資分を清算する一方、自社ブランドのパソコン事業もキヤノン販売に全面移管する。

 キヤノンは'96年夏にも、米モトローラ社にワークステーション関連の米子会社ファイヤーパワーシステムズを売却したが、これで電算機事業からは完全に撤退する事となった。今後は、情報関連事業ではデジタルカメラやプリンターなど、周辺分野に経営資源を集中投資するとのこと。なおパソコンの研究自体は、周辺機器事業の為に継続する。

 キヤノンは89年に設立したネクスト社に経営参加しており現在の出資比率は約20%。アップルのネクスト買収に対して、キヤノンはアップル株は取得せずネクストへの出資金や貸付金を現金で回収する方針とのことだ。金額は不明。

 また、キヤノンはパソコン「INNOVA」の事業を、販売を担当していたキヤノン販売に全面的に移管するが、キヤノン販売では97年にも数機種を新たに発売する計画で、サポートも引き続きキヤノン販売で行なう予定だ。

INNOVAに関するユーザーからの問い合せ先:
キヤノン株式会社 INNOVA コールセンター
Tel.043-211-9325

□キヤノン株式会社のホームページ
(1月31日現在、この情報は掲載されていない)
http://www.canon.co.jp/

('97/1/7)

[Reported by sasaki-m@impress.co.jp]


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