そこで、読者のみなさんの好奇心を満たすべく、編集部では1日、2日に秋葉原と新宿で福袋を購入、ここに一挙公開するので、買おうかどうしようか迷った方、見て安心していただきたい。
というようなわけで、さほど普段と変わりない正月のPC物欲スポットではあったが、編集部では新宿ヨドバシOA館、秋葉原のナカウラ、ヤマギワ、T-ZONEの各店で福袋をゲットした。
1万円 アイワのポータブルCDプレイヤー●くるくるドライヤー●時計つきラジオ●ブランドまがいバッグ2個●お盆?お皿?3枚●ネコのマンガ入りマグカップ2個●黄色のCDホルダー●10ピースの工具セット(ドライバとレンチ)●コンパクト目覚まし時計●家計ポーチ●SONYのノベルティ、トランプと迷路パズル |
ナカウラで購入した福袋は1万円也。目玉はポータブルCDプレイヤー(アイワ)で、ほかには時計付きラジオ、くるくるドライヤー、目覚し時計などのまともなものから、ソニーのノベルティ用トランプや、ひとめで贋物と分かるブランドまがいバックなどまで、ともかくいろいろと入っている。
ナカウラの福袋は、正しい福袋に必要なふたつの条件、「目玉商品が入っている」「盛りだくさん感がある」を満たしており、まず合格点といったところ。「目玉商品」とは、「ま、コレが入っているから、損はしてないかな」と納得させる力を持つ商品でなくてはならない。この場合、「型遅れでちょっと厚みがあるとはいえ、ちゃんと動くCDプレイヤーが入ってるから、1万円したけどまあいっか」と納得できるのである。また、「盛りだくさん感」は福袋に必須の要素。SONYのノベルティ用グッズなんかは持って帰ってもたぶんゴミになるだけなのだが、「なんかたくさんはいってるなあ~」という満足感は福袋には非常に重要な要素なのだ。
1万円 SONYのCDウォークマン●フィリップスのコードレスアイロン●ビクターのビデオテープ120分3本●ビクターのカセットテープ60分2本 |
こちらも目玉はSONYのCDウォークマン。型落ちで最新型に比べるとやや厚みがあるのは、ナカウラのアイワのCDプレイヤーと同様だ。それにコードレスアイロン。アイロンって、普通の家庭ではやはり使うものなのだろうか、という疑問がよぎるが、必要な人にとってはコストパフォーマンスはそう悪くないかも。しかし、「盛りだくさん感」がない! それにビデオテープが“AV”で、せめて“HG”クラスにして欲しかった。というわけで満足感はいまひとつ。
5千円 PowerMacintoshロゴ入りマグカップ●ラジオペンチ、ドライバなどの工具8点セット●林檎マーク入りボールペン●セガサターン用ソフト「ナイツ」のマウスパッド●林檎マーク入り布製フロッピーキャリングケース |
しかし、肝心の福袋の中身はごらんの通りかなり貧弱。Appleフロアで販売していたものなので、黒の布製FDケースとボールペン、マグカップはAppleマーク入りのノベルティ。しかし、マウスパッドはサターンの「ナイツ」なのが泣ける。それからノーブランドの工具セット。これ、全部普通に買っても5千円くらいなのでは? という疑惑が頭をよぎる。欲しくないものが入っているけど、中身を普通に買ったら福袋の代金の数倍以上するという、福袋界の常識を破る一品なのである。はっきりいって、これはハズレ。
9千円 卒業II for Windows 95●レミングス●瑞兆(麻雀ソフト)●ダブルプレッシャー(パズルゲーム)●ピットフォール(アクションゲーム)●HINOSELF(フォトCD)●釣り味食べ味沖釣り専科 ヒラメ&マダイ編(ビデオCD)●古典落語名作選2・三遊亭圓生●古典落語名作選3・三遊亭金馬/三遊亭可楽●幻祭夢話 吉野公佳(フォトCD)●渋谷区海岸通り 三井ゆり(フォトCD) |
最後に福袋を買うのを我慢するための決めゼリフをひとつ。「普段その店のものを何も買わないのであれば、福袋のなかにも欲しいものは入っていない」(一緒に福袋めぐりをさせられた編集部デスクの奥さん曰く)。でも、T-ZONEミナミではよく買い物するので、T-ZONEさんには、来年は妙なインポート小物セットなどを期待したい。のびのび君とかの入っている「携帯電脳セット」とか、ICMやソフトウェアジャパンの流通在庫詰め合わせの「ノンサポートパック」とか、秋葉原ならけっこう売れると思うのだが。
('97/1/6)
[Reported by PC Watch編集部]