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編集部が選ぶ 1996年10大ニュース

'96/12/26 発表


 読者の投票と同じ項目によって、PC Watch編集部の今年のベスト10を選出しました。「Apple、NeXTを買収」については、アンケート開始以降のできごとのため番外となっております。

□「読者が選ぶ!!1996年10大ニュース」 アンケート集計速報
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/961226/resultp.htm
□「読者が選ぶ!! 1996年10大ニュース」 関連記事リンク集
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/961226/link.htm


編集部が選ぶ 1996年10大ニュース
順位 題目(関連情報へのリンク)
1インターネットブーム
2NetscapeとIEのブラウザ戦争
3デジタルカメラブーム
4ISDNとTAのブームと普及
5STEP、誠和システムズ、ICMなど倒産相次ぐ
6SIMM(メモリ)の大暴落
7Macintosh互換機市場への参入相次ぐ
8MSNのインターネット移行
9Windows NT4.0発売
10Pentium Pro出荷
番外Apple、NeXTを買収

【コメント】

 今年全体を見直すと、Windows 95発売の余波引きずりながらはじまり、すぐにインターネットが話題の中心となり、後半はWindows NTとイントラネットの話題ということで、個人向けの市場では話題の乏しい年だった。

 期待されていたUSBは年内は不発だったし、Pentium Proはショップブランドを除けば一般向け市場には搭載機種が登場していない。

 デスクトップPCの話題が乏しいため、インターネット関連のソフトウェアと、デジカメ、プリンタなどの周辺機器が話題の中心となった。デスクトップPCが売れなくなったわけではないが、パーツの寡占化が進み差別化が難しくなったため、金太郎飴的製品が多く、話題を取れなかったのである。

 ソフトウェアではInternetExplorer(以下IE)とInternetInformationServer(以下IIS)をはじめとするマイクロソフトのインターネット関連の攻勢がすさまじく、Netscape Navigatorとのバージョンアップ争いは注目を集めた。msnをはじめとするパソコン通信サービスのインターネットシフトもこれに連動している。

 また、デジタルカメラのブームの背景にも、個人ホームページという格好の用途があったことも見逃せない。

 マイクロソフトがIEやIISを無料で配布したことや、RAMをはじめとするハードウェア価格の低下、差別化が難しくなり、ソフトウェアハウス、組立メーカー、流通、販売のいずれも利益の確保が難しく、倒産が相次いだ

 また、インターネット接続のための機器は依然としてモデム中心だったが、話題の中心はISDNおよびTAに移り、新機種の登場も相次いだ。

 パソコンが個人のものから企業の購入する設備へと変化し、Windows NTやロータス ノーツの話題が増えたが、個人用途を考えると縁遠いものであることは間違いない。

 来年はUSBの普及、Windows 97の登場など、個人ベースのパソコンに関連する話題がありそうなので期待したい。

('96/12/26)

[Reported by date@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp