【ISDN TAベストセレクション】
NTT-TE東京
MN128
標準価格:
オープンプライス
連絡先:
NTT-TE東京 Tel.0120-128-064
○
評価できるサービスや機能など
非同期/同期PPP変換による64/128Kbps同期通信をサポート
128Kbps接続は
MP(Multilink PPP)
に対応
ARA(Apple Remote Access)64/128Kbps同期通信変換
対応
DTE速度は230.4Kbpsまで自動追従
ファイル転送のパフォーマンスはトップレベル
アナログポートは48V給電、極性反転をサポート
ダイヤルインをサポートし、グローバル着信識別も搭載
フレックスホンはフル対応
(コールウェイティング、着信転送、三者通話、通信中転送)
INSボイスワープ対応
通信中端末機器移動
に対応
内線通話、FAX無鳴動着信をサポート
フラッシュROMを搭載し、ファームウェアのアップグレードが可能(現在はVer.1.21)
ファームウェアのアップグレード専用ツールを配布
設定ツールはWIndows用とMacitosh用の両方をパッケージに同梱
マニュアルなどで改定された部分を公開
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気になる点や改善を望みたい点
今となっては高い実売価格(DSU別の製品は実売3万円が主戦場ですからね)
LEDが少なく、通信状態が把握しにくい(64/128Kbpsの判別はできるんですが……)
情報提供がインターネットやNIFTY-Serveに限られている(全国のNTTの支店でサポートできないかなぁ)
TA本体が熱を持つ(ロットによるとの説もあり)
巨大なACアダプタ(しかも熱い)
独自仕様のRS-232Cケーブル
ようやく配布された設定ユーティリティ(従来ユーザーはダウンロードするしかないの?)
終端抵抗を内蔵していない(スターターキットや簡単ケーブルキットにプラグ式終端抵抗がついてるからいいけど)
ひとこと
発売から1年経った今もトップレベルを維持できるのはさすがとしか言いようがない。いかに最初の設計がしっかりしていたかがよくわかる。
日本のISDNの市場を切り開いた1台
という表現に異論を持つ人はいないだろう。頻繁なバージョンアップにより、新しいサービスにも意欲的に取り組んでいるのもユーザーにとってうれしい点だ。
ファームウェアは初期出荷よりもバージョンが進み、現在はVer.1.21が公開されている。しかし、入手は基本的にインターネット上の
ページ
か、
NIFTY-Serve
からのダウンロードに限られている。
一方、早くから望む声が多かった設定ユーティリティは、'96年後半から個人が作成したオンラインソフトが流通するようになった。しかし、個人作成のユーティリティのバージョンが進んだのを見計らったかのように、純正ユーティリティが登場することになってしまった。これでは開発してた人はたまらないだろう。しかも、ファームウェアを最新版(Ver.1.21)にしなければ、純正の設定ユーティリティは利用できないという制限までついている。オンラインソフトを育てたいのか、いじめたいのか、消し去りたいのか……。サポートに対する明確なコンセプトのなさは、長く使う上で不安要素だ。厳しいようだが、これは出荷台数に対する責任だ。
とは言うものの、現在でもお勧めできる製品のひとつであることには変わりない。
ISDNをヘビーに使う人、TAをじっくり使いこなしてみたい人
などにお勧めしたい。
[Reported by 法林岳之]
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ウォッチ編集部内PC Watch担当
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