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シャープ株式会社
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シャープ株式会社は、携帯端末「カラーザウルス」用アドオンソフトウェア「MOREソフトウェア」の開発環境を、来年1月末より順次発売する。
開発環境は、Windows 95用の統合環境となっており、同社独自開発のインタプリタ型言語「ADL」と、ANSI準拠のCコンパイラの2種類が用意される。価格は1月末に発売されるADL言語版では10万円前後、2月末発売のC言語版は未定。ザウルスOS APIなどのドキュメントも含まれる。
また、作成した「MOREソフトウェア」はインターネットやパソコンとの通信ケーブルを使ってカラーザウルスに転送して使用する。なお、この開発環境を使用して作成されたゲームなどのソフトウェア集が1月に発売される。
このほか、ザウルスで使用しているデータ交換プロトコル「PIMスクリプト」が1月10日より公開される。「PIMスクリプト」は携帯機器やパソコン間で個人情報をやりとりするための規格で、今後他の携帯機器やパソコン、FAXやTVなどに内蔵していきたいとしている。各機能仕様は、基本的に無償オープンされるが、プログラムソースコードは、有償のライセンス契約が必要となる。
今回の発表はカラーザウルスの開発環境が公開されたという点で意味があるが、価格が10万円というのは個人向けには高額すぎる。ライバルであるWindows CE用の開発キットが基本的には無償で公開されていることを考えると、せめて数万円で押さえてほしかったところだ。「PIMスクリプト」のドキュメントやソースコードの価格については現時点ではまだ未定ということだが、せめてドキュメント類はインターネット上で公開するなど安価に配布されることを望みたい。
□シャープ(株)のホームページ (12月19日現在、この製品のニュースは掲載されていない)
http://www.sharp.co.jp/
('96/12/19)
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