DDIポケット電話グループは、12月1日より開始された、独自のデータ通信サービス「αDATA」について、将来構想の一部を明らかにした。
それによれば、来年秋ごろに予定されている高速通信の対応は、一部で予想されていたアナログ28.8Kbpsではなく、デジタル網による32Kbpsとし、接続相手はモデムではなくTAとなる。TA側は特別な対応は必要としない。デジタル網での接続時の料金体系などは、まだ検討段階という。アナログ回線との接続は、基地局に設置されているモデムの制約などもあり、14.4Kbpsにとどまる。
32Kbpsという通信速度は、PHSの共通データ通信規格PIAFSと同一であり、受信側が従来のTAそのままで対応できることから、PIAFS対応機器普及までの選択肢として並列するメリットがあるとしている。
現行の「αDATA」対応機種もすべて32Kbpsデータ通信に対応できるが、対応カードのドライバ変更は必要な可能性がある。今後は市場の動向を見守りながら、「PIAFS」と「メディア変換機能」の両規格に対応したPHS端末の開発や、現在対応していないPHS同士のデータ通信についても検討していくという。
□DDIポケット電話グループのホームページ
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/
□「メディア変換機能」に関するページ
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/whatsnew/whatsnew.html
□「αDATA」に関するページ
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/data/data.html
('96/12/4)
[Reported by shiina@impress.co.jp/date@impress.co.jp]