(株)ダイエー・メディア・ソリューションズ商品部 Tel.03-3289-3360
株式会社ダイエーの100%出資子会社である株式会社ダイエー・メディア・ソリューションズ(以下、DMS)は28日、開店を翌日に控えた「メディアバレー町田店」に関する記者会見を開くとともに、記者を対象とした店内の見学会を実施した。
●「お客様に総合的に満足していただける店舗を目指す」
「メディアバレー町田店」は6,600平方メートルの店舗面積を持つ大型パソコン専門店。DMSはすでに浜松町に0号店としてメディア館をオープンしていたが、本格的な大型店の出店はこれが初めてになる。会見の中で、DMS専務取締役の内田喜吉氏は「メディアバレーでは安売りはしない。商品展開や顧客サポート、店内のサービスなどで幅広いユーザー層に対応するため、何から何まで対応しようと欲張った。お客様に総合的に満足していただける店舗を目指す」、と単なる安売り店ではないパソコン総合店を目指していることを強調。また、店内に用意された初心者や女性、子供に対するサービスを行う設備やコーナーを設けている点などをアピールした。さらに、意識しているライバル店はどこか、という質問に対して、「大きさにおいて競合店はないし、特にどこの店ということは意識していない」と自信のほどをのぞかせた。
注目されている今後の大型店舗の展開については、「町田店でノウハウを積み、システムを作り上げたあとに多店舗展開を行う」としたうえで、「2号店は首都圏を予定」と明言。また、秋葉原や新宿への出店の可能性を聞かれた際には「実は新宿出店の話もあったが、予定していた物件が他に取られてしまった」と、新宿店構想があったことも明らかにした。
●販売フロアではまだ工事中のところも
店内の見学会も行われ、全5フロアを記者向けに公開した。すでに報じた通り、1階がゲームソフト中心、2階が書籍とMacintosh、3階がソフトとサプライ用品、4階がPC98やPC/AT互換機を含むPC本体と周辺機器、5階がイベントフロアという構成で、一部工事中のところや商品の陳列が間に合っていないコーナーも見受けられたものの、ほぼ29日開店に向けての準備は完了している様子だった。
店舗面積は、数値こそ6,600平方メートルと今までにない広大なものになっているが、天井がやや低いせいか、フロアに入っても数値ほどの広さは感じない。また、興味深いのは、DMSが 内田氏を始めとして、店長となった杉浦敏雄氏などラオックスからの移籍組が多いせいなのか、秋葉原にある大型店ラオックス・ザ・コンピューター館の運営で蓄積されたノウハウが活かされている点も見受けられた。例えば、実質表玄関となるJR町田駅に面した2F入り口にはコンピューター書籍販売コーナーを設置しているほか、ソフト販売フロアなどでの会計コーナーの配置、そして各フロアの商品配置なども似ている印象が強い。
また、「最先端の技術を導入した店舗」という意味では、各フロアに液晶タッチパネルを利用した情報端末を設置し、フロア案内、特価品情報、イベント情報などが確認できるようになっており、さらに、さまざまなソフトウェアの紹介をボタンで選択してビデオで再生する施設を備えるなど、サービス提供の自動化に力が注がれていた。
●開店記念の特価品
開店記念セールとして、開店後3日間にわたって旧型モデルを中心とした限定特価品が用意されている。
(記者会見で配られたチラシより)
・11月29日(金)
('96/11/28)
[Reported by 石橋 文健]