【第三日目】
●Swanが130MBのフロッピーディスクドライブを展示
米Swan Instruments社は、130MBの大容量フロッピーディスクドライブ「UHC (Ultra High Capacity)」をCOMDEXに出展した。これは、日本のミツミ電機と同社が協力して製造するものだ。既存の1.44MB FDDと上位互換性があり、FDDに置き換えることができる。同社によると、OEM価格は100ドル以下になる予定で、年内にはサンプルを出荷できるという。
●AT&Tからはインターネット携帯電話
米AT&T社は、インターネット携帯電話「AT&T PocketNet Phone」を展示した。これは、携帯電話サービスベースでパケットデータ通信を実現する「Cellular Digital Packet Data(CDPD)」規格に対応したものだ。写真の通り、見た目は普通の携帯電話と変わらないが、携帯通信機器用のインターネットソフト専門のベンチャ米Unwired Planet社が開発した電話用Webブラウザ「UP.Browser」を搭載している。わずか5行の液晶画面しかないが、それに合わせたサービスや、イントラネットの作り込みを支援するという。なお、端末自体の開発と製造は韓Samsung Electronics社が担当するそうだ。
●電話線でMbpsクラスのデータ通信を実現するADSLモデムも登場
通信関連で人だかりが多かったのは、なんと言ってもADSL関係。ADSLというのは、電話線で下り方向最大9Mbpsの高速通信を実現する技術。COMDEXでも、いくつかのメーカーが出展した。写真はPerformance社のもの。モデムの実演よりも技術紹介的な展示が多かった。
●韓国メーカーも大型ブースで出展
COMDEXでは韓国や台湾などアジア勢力も目立った。とくに韓国勢は、SamsungやLG Electronicsなどが大ブースを構えて展示。LGでは、LG Semiconがライセンスを取得したJavaチップの技術展示や、それを採用したNCのモックアップの展示。また、米Chromatic Research社からライセンスを受けたメディアプロセッサ「Mpact media processor」を搭載したマルチメディアボード(写真左)の展示などを行っていた。
('96/11/21)
[Reported by 後藤 弘茂]