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日本語版は来春に登場予定

カシオ、Windows CE搭載ハンドヘルドコンピューター「CASSIOPEIA」発表

CASIO '96/11/18 米国発売

価格:A10 約500ドル(市場価格)
   A11 約600ドル(市場価格)
連絡先: カシオ計算機(株) Tel.03-3347-4811(代表)

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 カシオ計算機株式会社は18日、米Microsoftが開発した携帯機器向けOSであるWindows CEを搭載した携帯用ハンドヘルドコンピューター「CASSIOPEIA」(カシオペア)を発表した。18日より米国で発売され、価格は市場価格でメモリ2MBモデル(A10)が500ドル程度、4MB(A11)で600ドル程度になるという。

 今回発表されたCASSIOPEIAはWindows CEに対応した初めてのハンドヘルドコンピューター(HPC)。Windows CEは携帯機器などに対応したOSとして、Windows 95とユーザーインターフェースや実行環境に互換性を持たせた小型軽量OSとして開発され、対応する製品の発売が注目されていた。

 形状はHPのHP-200LXのような折り畳みタイプで、大きさはHP-200LXよりも少し大きい。バッテリーは単3アルカリ電池を2本使用し、約20時間の使用が可能。Windows CEは4MBのROMに内蔵されており、これを差し替えることで将来のバージョンアップにも対応するという。標準で添付されるソフトには、Windows CE用の表計算ソフト「Pocket Excel」、ワープロソフト「Pocket Word」のほか、個人情報管理用のPIMソフト、電子メールソフト、WWWブラウザの「Pocket Intenet Explorer」などがある。操作方法はキーボードとペン入力の2通り利用できるが、手書き入力はできない。液晶ディプレイは480×240ドットのFSTN液晶を採用し、白黒4階調での表示ができ、バックライトも搭載している。CPUは日立のSH-3(40MHzで動作)を採用しているが、独自開発の携帯機器用周辺回路を埋め込むなどの改良を行ったものになっている。

 インターフェースにはPCカードスロット(Type2×1)、RS232C、IrDAが搭載されており、それぞれデスクトップ機との通信や、モデムなどを接続することができる。PCカードは、現在のところモデム、携帯電話用のセルラーモデム、フラッシュATAメモリカードに対応する予定。ソフトウェアのインストールなどは、デスクトップ機からRS232Cケーブルやオプションのステーションなどを使って通信で行う。

 現在のところWindows CEが英語版のみのため、今回発売されるモデルは米国市場向けとなるが、国内でも英語版がそのまま11月30日より発売される。国内では市場価格は7万円程度になる見込みという。日本語版の発売については、来年春発売を予定しているが、価格や仕様については未定となっている。

【CASSIOPEIAの主な仕様】

□カシオ計算機(株)のホームページ
http://www.casio.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.casio.co.jp/productnews/a10a11.html
□CASSIOPEIAのサポート用ホームページ
http://www.casiohpc.com/
http://www.casio.co.jp/h/index.html

('96/11/18)

[Reported by 石橋 文健]


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