WORLD PC EXPO '96、エレクトロニクスショー'96とDVD関連製品の展示が続いているが、数こそ少ないもののデータショウ'96でも相変わらずだ。
TVなどに接続する家庭向けのDVD-Videoプレーヤーを除けば、日立、松下電器がDVD-ROMドライブなどを展示。いずれも初めての出展ではないが、力の入れようを感じることができる。
日立はOEM向けの販売のみで、一般への販売はしないという。松下電器はDVD-ROMドライブのほか、同社が開発したPDと互換のあるPD/DVD-ROM、PD/DVD-RAMドライブ(PD2ドライブ)を展示。PDはCD-ROMと互換のある650MBの書換可能なメディア。これもエレクトロニクスショー'96で既に公開されていたもので、展示されているドライブはあくまで「モックアップ」。つまり、この形で実際に動作するわけではない(別に未公開の開発モデルがある)。PD互換のDVDドライブはいずれもDVD-ROM、DVD-RAMドライブを出荷して1年遅れのスケジュールで製品化していきたいという話だ。
DVDに関しては、一部の規格がまだ確定していない点や、ソフト不足、高価格な点など、普及に関する障壁も幾つか指摘されてはいるが、メーカー各社の力の入れようからすると、今後の明るいニュースも期待できそうだ。
[Reported by 石橋文健]