とまあ、つまりこれは、エプソンが力を入れている「反射式カラー液晶」を使ったアプリケーション例。しかも、“近未来”とあるところが泣かせます。しかも、そこのブースでは、反射式液晶にすることで電気の消費量がかなり節約できるという説明もあり、この製品の撮影中に、ちょうど「リコー・DC-2L」(これでも、電池はかなり持つ方ですけどね)がバッテリー切れを起こしただけに、説得力がありました。
冷静に考えてみると、このサイズでこの薄さは、確かに現在の透過式液晶パネルではきつい世界。けれど、反射式ならOK。しかも、液晶の裏面にメイン基盤を配置して、左側のグリップの下半分に電池、上半分に光学系をいれれば、なんとか成立するかも。いや、液晶の裏面を超薄型の専用充電池にして、グリップ下に基盤を、上に光学系を押し込むと・・・と、想像を巡らせるだけでも楽しい(メモリーはSSFDCを液晶裏面に配置するか、内蔵メモリーにしてグリップ内に納め、グリップ下からシリアルかIrDAで転送・・・)。
もっとも、反射式の液晶ですから、光が当たっていないと見えないのが大きな問題。屋外ならいいけど、屋内はきつそう(そのときには、別電源で液晶を照明するという手もあるか・・・)。また、表示品質も現在のTFT液晶の美しさに比べると、全然比較にならない世界なので、画像チェック用ならなんとかなりそう(これなら、いっそ、透過式にしておいて、バックライトをやめて、乳白色の板をおいておいた方がきれいかも・・・)。
また、反射式の液晶はエプソン以外にも各社から登場しており、いずれもデジタルカメラを意識した解説がなされていたのが印象的だった(写真左はシャープ)。
□セイコーエプソン(株)のホームページ
http://www.epson.co.jp/
□エプソンによる資料
http://www.epson.co.jp/epson/japanese/seihin/device/eleshow/eleshow.htm
[Reported by 山田 久美夫 ]