【ソフトウェア】

立体処理、ネットワーク機能を強化

　米Microsoftは、Windows95上でグラフィック機能等を強化する追加モジュール、「DirectX 3.0」を発表した。

　「DirectX 3.0」は、従来の「DirectX 2.0」に、立体描画や立体音響機能、ゲームに適したネットワーク処理機能などを追加したもので、今後リリースされるIntel CPUのMMX機能や、USB接続のデジタルジョイスティックなどの新しいデバイスに対応している。

　また、「DirectX 3.0」とその開発キット「The DirectX Software Development Kit」は、同社の開発者向けプログラムであるMSDNの9月配布版に含まれている。

　一般ユーザ向けの配布は、今後、同社のWebサイトで行なわれるほか、対応ゲームへの添付も予定されている。

【DirectX 3.0で追加された主な機能】

• 「DirectPlay」
  　使用しているプロトコルを意識せずに、マルチプレイヤーゲームを作成することが可能。また、ネットワーク上で仮想的な「ロビー」を作り、ゲーム仲間等を募るためのインターフェイス「DirectPlay Lobby interface」も装備。
• 「DirectInput」
  　新しいタイプの入力デバイスやUSB接続のデジタルジョイスティックを利用可能なAPIを拡張。
• 「DirectSound」
  　立体的な音響処理をサポートし、好きな位置から好きな音を出力することができる。また、従来は特別なソフトウェアが必要だった、音声の録音と再生を同時に行うことができ、音声の合成出力もより低負荷で行える。
  
• 「Direct3D」
  　立体描画のための新規モジュールで、ポリゴン描画をする低レベルAPIから複雑な立体空間を操作可能なする複雑なAPIまでを装備し、MMX技術対応モジュールも含まれる。また、Direct3DはWindowsNTにもリリースされる。

□米Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/corpinfo/press/1996/sept96/dirx30pr.htm
□MSDN　関連ページ（DirectX3.0 API公開予定）
http://www.microsoft.com/mediadev/
http://www.microsoft.com/gamesdev/

('96/9/26)

[Reported by etoh@po.eis.or.jp／鈴木 光太郎]