ローランド株式会社のアメリカ現地法人であるローランドU.S.は9月17日(現地時間16日)、米仏4社に対して著作権侵害を理由にMIDI用音源IC製品の販売中止と損害賠償を求め、米ロサンゼルス連邦地裁に提訴した。
ローランド側の主張によると、アメリカのATMEL社、CRYSTAL SEMICONDUCTOR社、MIDIMAN社、そしてフランスのDREAM社の4社は、ローランドの「サウンド・キャンバス」を代表とするGS規格のMIDI音源製品から無断で音色データを複製し、MIDI音源ICを製造・販売しているという。この主張に対して「これらの企業から誠意ある回答が得られないため、今回の提訴に踏み切った」と説明している。
今回無断複製されたとしているのはギターの音やピアノの音などといった音色データ。MIDI音源にはGMやGSといった音の配列を定義する共通規格があるが、音色データに関しては各社がオリジナルで作成する部分となっている。
□ローランドU.S.ホームページ
http://www.rolandus.com/
□ATMEL社ホームページ
http://www.atmel.com/
□CRYSTAL SEMICONDUCTOR社ホームページ
http://www.crystal.com/
□MIDIMAN社
http://www.midifarm.com/midiman/
('96/9/20)
[Reported by seino@impress.co.jp]