米Kodakは17日(現地時間)、ドイツのケルンで行われている世界最大のカメラ関連ショー、フォトキナ'96において、新しい普及型のデジタルカメラ「DC25」を発表した。
DC25はポケットサイズの普及型デジタルカメラで、液晶ディスプレイとフラッシュを内蔵している。本体には2MBのメモリを内蔵し、高解像度(493×373ドット)で14枚、標準解像度(320×240ドット)で29枚の記録が可能。記憶媒体としては、ほかに米Sandiskのコンパクトフラッシュ規格に準拠した切手サイズメモリカード、「コダックピクチャーカード」を使用することができ、差し替えて利用することができる。このカードについては当初2MB容量の製品が発売されたあと、さらに大容量のものが製品化される予定になっている。また搭載されている1.6インチカラーの液晶ディスプレイについては、基本的に画像再生用という位置づけになっており、撮影時には液晶ディスプレイを使用せずに光学ファインダーから被写体を確認する方法をとる(特定操作により、液晶で画像を確認しながらの撮影も可能)。同梱されるアクセサリ類には、MacintoshとWindowsに対応した画像加工用ソフト、データ転送用のソフト、ケーブルなどが含まれる。DC25は米国などで11月に発売を開始するが、価格や国内販売時期などは未定になっている。
このほか、150万画素CCDを採用した「DCS410」というプロ用のデジタルカメラも発表している。発売時期や価格は未定。ただし、同社のプロ用としては最も低価格なモデルになる、としている。 |
カメラ部 | |
レンズ | 固定焦点 |
撮影距離 | 0.5m~無限遠 |
シャッター速度 | 1/30秒~1/4,000秒 |
露出 | 自動 |
絞り | F4~F11 |
ファインダー | 光学ファインダー |
ディスプレイ | 1.6インチカラー液晶ディスプレイ |
デジタル部 | |
CCD | 1/3インチCCD、約27万画素 |
画像解像度 |
高 解像度:493×373 標準解像度:320×240 |
階調再現性(A/D変換) | 24ビット、フルカラー |
感度 | ISO800または1,600相当(自動設定) |
画像記憶媒体 |
内蔵フラッシュメモリー2MB コンパクトフラッシュメモリーの使用が可能 |
画像記録枚数 |
高 解像度:14枚 標準解像度:29枚 |
インターフェース | RS232C/RS422 |
システム環境 |
DOS/Vコンピューター: 80486以上のCPU(Pentium可) Windows3.1(Windows 95で動作可能) 6MB以上のRAMの空き容量 シリアルポート |
Macintoshコンピューター: 68020以上のCPU(PowerPC可) 漢字Talk7.1または7.5 6MB以上のRAMの空き容量 シリアルポート | |
電池 | 3Vリチウム電池2本 |
物理仕様 | |
寸法 | 約130mm(幅)×41mm(奥)×71mm(高) |
重量 | 約270g(電池含む) |
【DC25用の発売予定オプション】
(国内での発売時期、価格は未定)
[関連記事]
□【1996/6/5】コダックが、一式含めて39,800円のデジタルカメラを発売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960605/kodak.htm
□米コダックのホームページ
http://www.kodak.com/
□日本コダック(株)のホームページ
http://www.kodak.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.kodak.co.jp/86104a00.shtml
□フォトキナのホームページ
http://www.koelnmesse.de/photokina/
□フォトキナのホームページに掲載されたDC25の写真
http://www.koelnmesse.de/photokina/english/chap05.7.3.ihtml
('96/9/18)
[Reported by 石橋 文健]