米Progressive Networksは17日(現地時間)、インターネット上で音声データをストリーム再生(データを転送しながら再生する)するシステムの新バージョン「RealAudioシステム3.0」を発表した。
3.0はドルビー研究所との協力で開発した新しいコーデックを内蔵し、音質面では大幅な進歩を果たした、としている。広いバンド幅に対応し、28.8Kbpsモデムでステレオ再生、ISDNでのバンド幅ならばCDに近い音質を実現しているという。また、新たなプロトコルとしてRealAudio Robust UDPを備え、RealAudioのサーバーとクライアント間で通信状況量に合わせた最適なデータ転送を行い、安定したストリーム再生を実現するという。
さらに、従来はストリーム再生可能なRealAudioデータを提供する場合、提供者側は「RealAudioサーバー」を用意する必要があったが、3.0からは通常のWWWサーバー上にデータを置くだけで可能になっている。これを行う場合はRealAudioのデータを作成するための「RealAudio Encoder」のオプションを利用することが必要。従来通り、RealAudioサーバーを用意した場合には、生放送のほか同時に1,000ユーザーへのデータ転送が可能としている。
β版の各種ソフトウェアについては、http://www.realaudio.com/で提供される。
□米Progressive Networksのホームページ
http://www.realaudio.com/
□RealAudio3.0のページ
http://www.realaudio.com/hpproducts/ra3.0/index.html
□トランス・コスモス(株)のホームページ
http://www.trans-cosmos.co.jp/
□ドルビー研究所のホームページ
http://www.dolby.com/
('96/9/17)
[Reported by 石橋 文健]