【周辺】

専用ディスプレイカード不用
256レベルの筆圧機能

　株式会社ワコムは、画面に電子ペンで直接文字などの書き込みが行なえるペンタブレット「PL-250」を9月下旬から発売する。同製品は、先行して発表されたフルカラーSVGA対応の「PL-300」の普及モデルにあたる。PL-300のフルカラーTFT液晶を、256階調のDSTN液晶に変更することで、低価格化している。PL-300がグラフィックなどの作成用途なのに対し、PL-250は受発注の特定業務システムなどの一部として使われることを前提としている。

　 　価格はオープンプライスだが、メーカーによれば「店頭での販売価格は、PL-300よりも40％ほど安くなり、15万円前後になる予定」である。

　パソコンとの接続は、PL-300同様にシリアルポートとディスプレイコネクタにケーブルをつなぐだけであり、専用のディスプレイカードなどは必要としない。

　対応する機種およびOSは、DOS/VマシンおよびPC98シリーズのWindows 3.1/95/NTである。Macintoshには対応していないが「サポートする方向で検討している」とのコメントがあった。

　なお、機能面では「PL-300」と同様、256レベルの筆圧機能をサポートしており、線の太さ、濃淡、色彩の多彩な表現が可能で、消しゴム機能もサポート。パソコンのマウスとしても使うことができる。

　また、文字認識ソフトは、一般のアプリケーションで使用できる「認識王」と、専用アプリに組み込む「Pen FEP」が用意され、用途に応じて選択できる。

【仕様】

• 液晶：VGA（640×480ドット）対応、9.4インチDSTN（256色表示）
  サイズ：290（幅）×250（高）×43（奥）mm
  重量：2kg
  
• 対応機種：DOS/V、PC-9800シリーズ
• 対応OS：Windows3.1/95/NT

• 「認識王V3.0J」
  標準価格：14,800円
  対応OS：Windows 3.1/95、MacintoshOS
• 「PenFEP」（ライセンスパック）
  標準価格30,000円（1ユーザー）
  対応OS：Windows3.1/95/NT

('96/9/6)

[Reported by seino@impress.co.jp]