アップル、IBM、モトローラが中心となっているPowerPCチップを搭載したPCの共通仕様CHRP(PowerPC Common Hardware Reference Platform)に対応したマシンが複数PowerPCブースで展示されている。
3社がそれぞれマシンを参考出品という形で展示。アップルは同時に「Mac OS for PowerPC Platform」を参考出品し、モトローラが自社のマシンを使用して実際にWindows NT4.0とMac OSのデュアルブートを実演している。デュアルブートのオペレーションだが、モトローラのマシンにはFirmWORKS社のPowerFirmwareというブートマネージャーが搭載されており、マシンのブート時にまず最初にこれが実行されるようになっている。PowerFirmwareが実行されると画面にはロードするOSの選択用と設定等を行うためのアイコンが複数表示されるので、ロードするアイコンを選択して実行すれば自動的にOSがロードされる。また、各OSをシャットダウンした場合にも、自動的にまたPowerFirmwareが呼び出される仕組みになっている。
紆余曲折のPowerPC共通プラットフォームだが、WORLD PC EXPOではその「実働」の姿を確認することができる。
[Reported by 石橋 文健]