会場ではDVD関連の展示が非常に多く目立っていた。まず松下電器のブースでは巨大なブースにDVDコーナーを設け、発表されたばかりのDVDプレーヤー「DVD-A300」、「DVD-A100」を展示。ここでは実際のDVDによる映像再生を行っており、どんな画像なのか実際に見ることができる。見た限りではTV画面では非常に綺麗に再生され、デジタル特有のジャギー(ぎざぎざ)は感じなかった。DVDプレーヤーの映像の実力を実際に見てみたいという人は実際に会場に足を運ぶといいだろう(ただ、土曜日はおそらく大変な混雑になりそうなので覚悟がいると思うが..)。
また、パソコン用のDVDドライブも展示し、実際にパソコンの画面の中でMPEG2(DVDで採用されている動画再生データの規格)の画像再生を実演していた。これも非常にスムーズで綺麗な画像であることに驚かされた。パソコンでDVDの再生を行う場合はDVDドライブのほか、MPEG2のデコーダーカードも必要だが、DVDドライブと同時にプラスチックケースに収められる形で一般に実物を公開。PCIバスのフルサイズカードになっていた。説明員の話では、最近話題になっているコピープロテクションの関係で、現在市販されている汎用のMPEG2カードでは再生ができないということだった。
IBMのブースでも、パイオニア製のDVDドライブを搭載したAptivaを実演していた。MPEG2カードはQuadrantInternational社製のもので(写真左:別ブースで展示されていた同一カード)、ここでも綺麗な映像を見せつけていた。パイオニア製のドライブはCD-ROMドライブ10倍速相当のデータ転送性能を持ち、インターフェースはATAPI。商品化の時期などはまだ未定だそうだ。パイオニア自身もブースを構えてDVDドライブの展示・デモを行っていた。DVDドライブパソコンでの映像再生を見るチャンスも、そう多くないと思われるので実際に足を運んで自分の目で確かめてみることをおすすめする。
[Reported by 石橋 文健]