【ソフト】

丸紅、メディアビジョンと代理店契約も合わせて発表

米Connectix、10月発売予定の新製品6製品を発表

PhotoMate
'96/9/3 発表会開催

連絡先:株式会社マーケットクリエーターズ マーケティング部
       Connectix PRチーム
       Tel.03-3345-7121

 米Connectix社は、9月3日に行った発表会で、日本国内市場における新しいビジネスパートナーの紹介と、10月に発売予定の新製品6製品の発表を行った。

 Connectix社は1988年に設立され、1992年から誠和システムズを日本国内のパートナーとしてきたが、丸紅株式会社および丸紅の関連会社である株式会社メディアヴィジョンを日本国内市場における新しいパートナーに加えることを発表。この背景として発表会では、製品数が多くなったことから「これ以上誠和システムズに負担はかけられない」という表現が使われたが、誠和システムズのColor QuickCamのWindows版のローカライズの遅さにしびれを切らしたというのが正直なところのようだ。Macintosh用ソフトを主体とする誠和システムズに、Windows用ソフトウェアを主に扱っているメディアヴィジョンを加え、「Macintosh用、Windows用ともできるだけ早く日本語版を出したい。われわれは日本市場を非常に重視しているので、ローカライズは、ともかく早くやってくれるところに頼みたい(Connectix社セールスディレクター Steve Cross氏)。」という。

 CONNECTIX社は、同社の今後のビジネス戦略として、「eyes for computer」というキャッチフレーズをあげ、QuickCamを主体として、画像や動画をコンピューターでもっと利用しやすくなるような製品展開を行っていく方針を明らかにした。10月に発表されるPhotoMate、PhotoBadgeはそうした戦略に沿って開発された新製品だ。発表会ではそのほか、従来製品の新バージョンの製品紹介も行われた。10月に日本国内で発売する予定の製品は以下の6製品がある。

【CONNECTIX社が10月に国内発売を予定している製品(いずれも日本語版)】

COLOR QUICK CAM for Windows
COLOR QUICK CAM for Macintosh

 付属ソフトQuickPICTは、サウンドと画像によるセルフタイマーモード、インターネットのホームページに対応する更新画像の自動キャプチャー機能を装備。同じく付属ソフトのQuickMovieでは、ストップ・アクション・アニメーションの3つのモードを持ち、低速撮影に対応、最大320×240ピクセル(最大15フレーム/秒)の動画撮影が可能。

RAM DOUBLER 2(Macintosh版)
 旧バージョン1.5とのおもな変更点としては、拡張できるRAM容量が3倍に増えたこと(1.5では2倍まで)、独自のコントロールパネルを装備し、コントロールパネル上に拡張メモリ容量を調節する(1倍・2倍・3倍)スライドバーを装備したこと、メモリ圧縮速度が約2倍に向上したこと、Power Macintosh File Mappingを採用してPowerMacネイティブアプリケーションのメモリ使用量を減らしたことなどが挙げられる。

VideoPhone ver 2.0 (Macintosh版/Windows版)
 Macintosh版とWindows版での接続が可能となったことが、Version 1.0と比べて最も大きな違いとして挙げられる。またアドレス帳では登録する相手の画像が貼りこめるようになるなど、使い勝手を向上させた。インターネットアドレスのディレクトリサービスを行うサイト、Four11を利用して、接続するたびにIPアドレスが変わる端末型ダイアルアップユーザーを探すというデモを披露した。また新バージョンではVideoPhoneがお互いにシステムのパフォーマンス情報などを送り、バンド幅やフレームレートを自動的に調整する機能も搭載した。

PhotoMate(Macintosh版/Windows版)
 同社がとくに力を入れている新製品で、QuickCamおよびColor QuickCamからの画像取り込みの他、取り込んだ画像の露出やカラーバランスの補正機能、エフェクト機能、アルバム機能などを装備。画像フォーマットはPICT、TIFF、BMP、JPEGに対応しているので、ほかのアプリケーションで作成した画像やデジタルカメラで撮影した画像を取り込んでアルバムで管理することもできる。自分で「家族」、「ビジネス」などと名前をつけて分類でき、分類、ファイルの属性などで画像を検索できるアルバム機能は便利だ。個人ユースをターゲットとしており、米国での販売予定価格は$99と安価。

PhotoBadge(Macintosh版)
 企業での訪問客のIDカード作成や、イベント会場でのIDカードなど、企業ユースをおもに想定したソフトウェア。画像を貼りこんだIDカードの作成はファイルメーカーProでもできるが、用途を限定したことにより、非常に簡単な操作でIDカードなどが作成できるのが特長だ。無人の受付で、Macintoshとそれに接続したQuickCamがあれば、オペレータなしでも訪問客が簡単にIDカードを作成できるというデモも行われた。

□Connectix社ホームページ
http://www.connectix.com/

□米Four11社のVideoPhoneサポートのリリース
http://www.four11.com/cgi-bin/Four11Main?four11connectixpr&X=&FormId=,234,2,377FB00,3F70FA11

('96/9/3)


PC Watch編集部では、9月3日の発表会に先がけ、9月2日にConnectix社セールスディレクター Steve Cross氏、グループ・プロダクトマネージャー Tom Hogan氏らにインタビュー取材を行いました。記事中ではこの取材の内容と発表会の内容を合わせてまとめてあります。

[Reported by hiroe@impress.co.jp]


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