PCユーザーの物欲を刺激するちょっと変なモノを世界から--。
Web上で見つけた変なモノを紹介するこのコラムも第2回目。今回もなかなかユニークなモノが発見できたので、そのいくつかを紹介しよう。
読者からの「こんなものを見つけた!」という情報も大歓迎だ。
[The DataHand Professional II] |
キーボードにもキー配列が特殊なモノや、複数のパーツに分裂するモノなど変なモノはたくさんあるが、それでもキートップが複数並ぶというユーザーインターフェースの基本部分の形についてはほとんどどれも変わりがない。そこへいくと、このDataHand Systems社の「The DataHand Professional II」はまったく新しい「いまだかつてない形」をしたキーボードと言ってもいいのではないだろうか..。
見ての通り、手形に合わせた形をしたパッド(?)が2つあるものの、いわゆる従来型のキートップは一つも存在しない。代わりにあるのは、親指の部分に用意された幾つかの板状のスイッチと、それ以外の4本の指先部分に割り当てられた円柱状のボタンとそれを取り囲んでいる4本の長細いスイッチ。正確な数はわからないが、計20個以上のスイッチが用意されている事になる。メーカー曰く、全て指先部分にスイッチが集中していることにより、腕を動かすことなく指先だけでキーが打て、キー入力の正確さとスピード向上、快適さを実現するというのだが、操作を覚えるには相当な鍛錬が要求されそうだ..。
(切り株の中に収められたパソコンなど) [HiBARi企画工房が作った木工パソコン] |
「HiBARi企画工房」は桧(ひのき)を使用したパソコンデスク「J-Cypressシリーズ」などを製造・販売している会社。同社のホームページには製品紹介などはもちろんのこと、趣味で作った木工パソコンなるページも用意されている。残念ながら商品ではないそうだが、かなりユニークなものがたくさんある。ノートパソコンを基板レベルまで分解して作ったという完全木製ケースの小型デスクトップパソコンや、桧の切り株をくりぬいてパソコン本体を埋め込んだ「切り株パソコン」、PC98シリーズのケースをすべて桧で作った互換ケースなどユニークなモノがいっぱい。個人的には切り株パソコンなんて欲しいと思うのだけれど..。近日中にCD-ROM + ZIP ドライブの木製ドライブユニットも登場するとか。
ぜひとも商品として売って欲しいと思うのは私だけだろうか?。
(24金パソコン型ペンダントなど) [Comuter Jewelry] |
これは世界中を探してもお店では買えない珍しい商品。HardWear Designsという会社が販売しているモノで、コンピューター関連の製品の形をまねたブローチやペンダントがWeb上のカタログに掲載されている。素材には金、銀、ダイアモンドを利用し、全て手作りなのだという。フロッピーディスク型、パソコン型のほか、「@」の形をしたものもあり(蚊取り線香に見えるという話も..)、自分で使うのでなければ彼女へのプレゼントにもいいかもしれない。$100以下のものが多く、値段もお手ごろ。ただ残念ながら、購入の場合は直接電話して購入手続きを行う方法しかないようなので、英語に自信のある人でないと買えないかも..。
[Keyboard Network Station(KNS)] |
今のパソコンはみんな本体ケースとキーボードは分離しているけれど、その昔のPC-8001やPC-6001など初期のパソコンはみんなキーボードとパソコン本体は一体だった。30代以降の人ならば、それを覚えている人も多いのではないだろうか。
そんな記憶を呼び戻すようなパソコンがADVANCED INTERLINK社のKeyboard Network Station(KNS)。といってもPC-8001などとは比べ物にならないスペックで、CPUは486互換チップの100MHzで、Ethernetインターフェース、SVGA対応ビデオカード、2.5インチHDD、3.5インチFDD、パラレル/高速シリアルインターフェースを装備している。ページにはケース内部の写真も用意されているので、とくとご覧あれ。
つまりはネットワークの手軽なクライアントとして利用するために開発されたモノなんだそうだ。まぁノートパソコンで十分だって話もあるけれど..。値段は不明。
■過去の記事
('96/9/3)
[Reported by 石橋 文健]