【人気投票】

読者が選ぶ“イチオシPC” 結果発表

― デスクトップWindowsマシン編 ―

有効投票数: 1078  (総投票数:1234、うち無効投票数:156)

※総投票数1234票のうち、明らかに無効なメールアドレスによる投票は無効とさせていただきました。

順位メーカー機種名得票数得票率
1 GATEWAY2000P5-166マルチメディア392票 36%
2 DELLOptiPlex GXL 5166133票 12%
3 IBMAptiva H65 2176-H65119票 11%
4 NECPC-9821Xa16/w16113票 10%
5 富士通DESKPOWER SP FMV-5150DPSモデルSP785票 7%
6 東芝BREZZA 5166MA79票 7%
7 セイコーエプソンvividy TOWER VM516T/TS1749票 4%
8 エプソン
ダイレクト
Endeavor ET-6800
Windows 95タイプ
42票 3%
9 三菱apricot MS540 モデルC34票 3%
10 日立FLORA PX-VP3M-1721票 1%
11 COMPAQPresario 766011票 1%


GATEWAY2000圧勝!

 1,000名を超える読者の投票により選ばれた第1回目の“イチオシPC”投票結果は、上表でお分かりの通り、GATEWAY2000の圧勝となった。価格的にはほかのマシンと比べて安いとはいいがたいが、スペックを考えればコストパフォーマンスは良い、という声も多くあった。PC Watchの読者には、安ければ良いというユーザーはあまりいないようだ。Windows 95で複数のアプリケーションを起動して使うためにはメモリが16MBでは不足なのに、初心者が購入すると思われるオールインワンタイプの家庭向けモデルで、標準で16MBしかメモリを搭載しないメーカーが多いことには不満の声が多かった。
 またGATEWAY2000に投票したユーザーでは、現在P5-133などのGATEWAY2000マシンを持っているユーザーも多く見られた。こうした現ユーザーからは、「サポートが良い」という声が多く挙がっている。
 GATEWAY2000のマシンを選んだ理由としては、以下のような理由が挙げられた。

●支持者の代表的な意見:

 「将来、ボードの交換で、寿命を長くすることができる。 パーツ個々のスペックが十分である。その割には安い。1年間出張修理がある。商用ネットワークにサポート会議室がある。」

 「GATEWAY P5-133を持っているが、GATEWAYのマシンはくせが無いように思える。つまり、機能拡張する場合、無理なく各種のボードが接続できる。」


2位DELLは、現DELLユーザーの支持が多く集まる

 2位のDELLは、会社や自宅などですでにDELL製品を使用しているユーザーからの投票が非常に多い。こうした現ユーザーは、安定性、好きな仕様で発注できる、サポート、などの点を多く推薦の理由として挙げている。米国でも顧客満足度の高さを売りにしているDELLだが、日本国内でも顧客満足度はかなり高いようだ。

●支持者の代表的な意見:

 「XMT/GXMT5133ほかを使用中。なにしろ安定度が抜群。OnBoard Etherも助かるし、本体と構成を指定して発注すれば後はケーブルを繋ぐだけでつかえる簡便さは最高。余計なプレインストール物が入っておらずドライバ類がしっかり用意されているのも助かる。」


3位IBMは、ブランドイメージや独自開発のMwaveやレジューム機能が評価される

 IBM製品については、やはり「PCの元祖だから安心感がある」など、企業イメージが良いことを挙げている読者が多い。サポートが良いことも理由として多く上がっている。また、パワーユーザー層には、デスクトップでのレジューム機能などの、ユーザーサイドに立った使い勝手を考える姿勢や、MwaveやUSBの採用など、技術的取り組みに積極的であることが支持されている。

●支持者の代表的な意見:

「価格は決して安くはないが、ラピッドレジューム、ウェイク・アップ・オン・リングなど、ショップブランドや自作のマシンに真似のできない機能がよい。そういった意味ではメーカー品の王道を歩んでいると思う。いろいろ問題もあるようだがMwaveや、USBの採用についても好感が持てる」


「やっぱり98」、コストパフォーマンスのDESKPOWER

 4位のNECは、マシンの安定性を挙げる読者が圧倒的に多かった。ほかに、98のソフト資産を継承できるという理由で98を選んでいる読者も多い。富士通のマシンについては、コストパフォーマンスを挙げるユーザーが多く、とくにソフトウェアも含めるとコストパフォーマンスは抜群、とする理由が多く挙げられている。同じ国内大メーカーながら、NECでは、NECだから買う、というユーザーのメーカーへの信頼が非常に厚いのに対し、富士通についてはそこまでのメーカーへの思い入れがさほど見られない点が対照的だ。

●支持者の代表的な意見:

98派「Windows95使うなら98でしょう。安定性では98がいちばんです。クローズドアーキテクチャはダテじゃない」

富士通派「最大の理由はコストパフォーマンスですが、富士通がPC販売にかける姿勢を私は評価します。とにかくたくさん売りたい(シェアを取りたい)という姿勢が、コストパフォーマンスの良さになって製品に反映されていると思います。」


ATX規格のマザー採用で通に支持される東芝とセイコーエプソンのマシン

 東芝とセイコーエプソンのマシンでは、intelのATX規格のマザーボードが採用されていることを理由に挙げる通な読者が多かった。とくに、東芝のBREZZAでは、Intel製のATX規格マザーボードを採用しており(セイコーエプソンのマザーはAsustek製)、「安定性が第一、それにはマザーボードを選ぶことが大事」とするパワーユーザーの支持が多く見られた。セイコーエプソンでは、ほかにない6倍速4連装CDの採用と、S3 ViRGEの搭載を評価する声も多かった。

●支持者の代表的な意見(東芝に投票):

「Intel製のATX規格のマザーボードを採用している。また、チップセットがTriton2ではなくTritonなので、枯れていて安定性が高い。」


エプソンダイレクトはコストパフォーマンス、三菱はモニターが魅力、印象が薄い日立、COMPAQは15インチモニターがマイナスか

 エプソンダイレクトはコストパフォーマンスを挙げる読者がいちばん多い。また、モニターやソフトウェアが付属していないので、不要なものまで買わされることがないのがいい、という理由も多い。

 三菱に投票した読者はほとんど例外なく、「ディスプレイがいい」ということを挙げている。モニターがセットになったモデルでは、フラットスクリーンモニターが付属していることが多いが、三菱は人気のダイヤモンドトロン管採用のRD-17G IIが付属していることが評価されている。

 日立は、テレビCMは流れているものの、あまりショップの店頭で製品をみかけないこともあって印象が薄いのではないかと思われる。現ユーザーからは「信頼性が高い。メーカー製品だがくせがなく拡張しやすい」という意見が寄せられている。ちなみに長嶋ファンからの投票が2票あった。

 COMPAQは、12万円のパソコンで日本にDOS/Vブームをもたらしたという意味での功労者だが、唯一15インチモニタが付属しているのが災いしてか、非常に支持が低かった。また、現行製品ではそうでもないのだが、従来は独自仕様部分が多くユーザーがパーツの交換などをしにくい点が、パワーユーザーの多い本誌読者には嫌われたのではないかと思われる。現COMPAQユーザーからは、「安定しており、信頼性が高い」との評が挙がっている。


たくさんのご協力、ありがとうございました
次回は8月23日より、ノートパソコンです!

 数多いデスクトップPCから、各メーカー1台ずつというかなり無理のある選定があらかじめなされた上での投票ではありましたが、多くの読者のみなさんにご協力をいただきました。ありがとうございました。
 各マシンの選択理由については、ここではとてもご紹介しきれないほど、たくさんのご意見をいただきました。現ユーザーからのご意見も多く、貴重なデータですので、別記事でまとめさせていただくことも考えています。

 なお、NECについては、「個人ユーザーならXvのほうが」という声が複数ありました。編集部でもどちらのシリーズを選ぶべきか迷ったのですが、「Xvだったら選んだのに」というユーザーの方(ならびにNECの方)、申しわけありません。こうしたご意見はすべて、今後の参考にさせていただきます。

 編集部へのご意見もたくさんお寄せいただきました。そのまま企画として採用させていただきたいご提案も多くいただいています。中でも「ノートパソコンや周辺機器でもやってほしい」というご要望を多くいただきましたので、次回は8月23日より、ノートパソコンの“イチオシPC”を読者のみなさんに選んでいただきます。ぜひ、ご参加ください。

('96/8/16)

[Reported by readers / hiroe@impress.co.jp]


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