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発表会の案内状に「斬新な発想と、新しいマーケティングの切り口による、これまでに製品化されたことのないユニークなパソコン」とあり、編集部内ではいったいどんなパソコンかと話題になっていた、(株)アスコの発表会が本日開催された。
どのあたりがユニークかというと、写真を見れば一目瞭然であるが、ケースには「木工職人が丹誠こめて造りこんだ高級銘木」が使用されている。なるほどたしかにこういうマシンは誰も見たことがなかったに違いない。
材質はマホガニー2種類、ホワイトアッシュ&アユス、ウォールナットから選ぶことができ、価格は880,000円~1,350,000円。高級タンスとパソコンを一緒に買うと考えれば、安いと思えるかもしれない(かなり無理があるか)。
また、マウスパッドには石材も使われており、化石入り大理石採用モデルが32,500円~、廉価版である御影石を採用したモデルが9,800円~など、好みによって選べるようになっている。
発表会会場ではこのユニークなパソコンについて、熱心な質問があがった。そのいくつかをここでご紹介しよう。
問:マウスパッドの化石は何を使用しているのか。
答:アンモナイトです。
問:想定している市場規模は。
答:現在のPC購入者の、1万人に1人位ではないか。
問:木製ケースで、熱対策は大丈夫なのか。
答:実際に2週間電源を入れ続けてテストした結果、大丈夫だと判断した。
中身のパソコンは、Pentium 166MHzまたは200MHzを搭載した通常のDOS/Vマシン。しかし本機はどう見ても、パソコンというより、家具といった趣だ。いずれにしろ、パソコン市場も広くなったとつくづく実感された製品発表会であった。
('96/8/8)
[Reported by seino@impress.co.jp / hiroe@impress.co.jp]