前日に来日したNetwork Computer社のジェリー・ベーカー社長が「日本語版NCを来年3月発売」と明言し、日本国内のNCへの関心度をあげようと躍起のNC陣営。N+Iの会場でも効果絶大のカンフル剤が用意された。ORACLEのブースで注目のNC(ネットワークコンピューター)のデモ機が展示されたのだ。
ブースではステージ上でビデオが放映され、客席部分に大きな透明プラスチックケースで保護されたNCのモックアップが用意されていた。上に掲載している写真はその'箱入りNC'ではなく、ステージ上でデモ用に使用されていた実機を撮影したもの。ご覧の通り、液晶ディスプレイとキーボード、ネットワークケーブルなどが接続され、実際に利用する場合の完成形の姿になっている。背面のコネクタはDC電圧入力用と思われるメスコネクタx1、15ピンのメスコネクタx1(VGA出力用)、RFピンジャックx3(音声LRとビデオ出力?)、PS/2コネクタx2(マウス、キーボード用)、25Pinコネクタのオスx1(パラレル?)、同メスx1(シリアル?)、10Base-Tコネクタx1、10Base-2コネクタx1という構成だ。ほとんどパソコンと変わらない。
写真左がNCの正面。そして右側が'箱入りNC'の姿。本体カバーが開けられ、中の基板が見えている。ただし、もちろんこれが最終という形で保証されているわけではないので参考程度のもの。パソコンのように人間が中をあちこちいじるような構成にはなっていないのはすぐにわかる。
同時に展示されていたのが船井電機製のNCモックアップ。大きさやコネクタ類は'本家'とほとんど同じだが、色がホワイト系とグレー系の2種類あり、NCのほかに拡張機器としてCD-ROMドライブなども展示されていた。周辺機器類はNC本体と同一サイズで、重ね合わせて固定器具でロックするシステムになっている。
NCの第1号機はアメリカで10月、日本では来年3月に出荷され、価格も当初の$500よりも下がりそう、という話だ。
('96/7/25)
[Reported by 石橋 文健]