米Microsoftは22日、新しいポインティングデバイス「IntelliMouse」を発表した。
今回発表されたのはマウスの新製品で、特徴は通常の左ボタンと右ボタンの他に、この2ボタンに挟まれる形でローラー(Wheel)が付き、新しい操作方法を実現している点。具体的にはこのローラーを回すなどの操作でスクロールバーを使わずにウィンドウ内のデータをスクロールさせたり、一定速度のまま自動スクロールさせることができるほか、文書やスプレッドシートの特定エリアに対してデータズームができるようになるという。
ただし、発表の内容ではこのIntelliMouseの新しい機能に対応するのは今のところOffice97、Internet Explorer3.0、Window95標準のエクスプロラーのみで、他社製のアプリケーションについては各社が対応していく必要があるという。発売は11月、価格は$84.95を予定。日本国内での発売についての正式アナウンスはまだ行われていない。
また、参考までに「IntelliMouse」と同様の機能を備えた製品がすでに市場に出回っているの紹介しておきたい(写真)。KYE社からGeniusブランドで出ている「EasyScroll」というマウスがそれで、やはりローラーが搭載され、ローラー自身もボタンとしてクリックができる。あわせて計5つのボタンが取りつけられ、付属するソフトをインストールすることにより、さまざまなむアプリケーションソフト毎に各ボタンのカスタマイズが可能。ローラーは回転させることによってIntelliMouseのようにスクロールバーを使わずにスクロールさせることができる。自動スクロールも可能。こちらはほとんどのアプリケーションソフトに対応可能で、もちろんNetscape NavigatorやInternetExplorerを含むWWWブラウザでも動作する。この製品は日本語版が日本コンピュータ工業(Tel03-3455-2131)から発売されている。
('96/7/23)
[Reported by 石橋 文健]