【マーケット情報】

DOS/Vパーツ販売とインターネット通信販売の相性はよし?

PC/AT互換機専門店「ツートップ」の
インターネット通信販売が好調

TWO-TOP

 株式会社ツートップ(TWO-TOP)は6月から始めたインターネット通販が好調で、開始して最初の1か月で既存店舗の1フロアとほぼ同等の月間売上額に達したことを明らかにした。

 同社は東京・秋葉原を中心に、DOS/V機(IBM-PC/AT互換機)のビデオカードやCPUなどパーツ単位での販売を行う専門店を運営。自分でパーツレベルからパソコンを組み立てるようなパソコンマニアなどには特に知られた有名な存在となっている。6月1日から開設したホームページでは、日々変動するCPUやマザーボード、メモリといったパーツ単位の全ての価格表を毎日更新し、電子メールによる販売受け付けも開始している。同社が明らかにしたところによれば現在までにホームページへのアクセスは1日平均5万ヒット(最大8万ヒット)を記録し、回線もほぼパンク状態。さらに電子メールによる通信販売も大変好調で、「具体的な金額は明らかにできないが、6月だけで既存店舗の1フロア分と同等の売り上げを記録」したという。ホームページ開設と同時に設置されたインターネット事業部は予想外の好調さに急遽人員を増やし、「早ければ8月にもミラーサーバーを設置する」など対応に追われている。

 パソコン関連では大型店もインターネットを利用した通信販売をはじめているが、それほど大きな売り上げはあげていない模様で、秋葉原を中心に全国に店舗を展開している九十九電機株式会社でも「インターネット通信販売ではまだ大きな売り上げはなく」単独の事業としてはなりたっていないという。パソコンに限らず、インターネット上の通信販売では大きな成果を上げているところは少ないと言われているが、「DOS/Vのマニア層」、「インターネット利用者」、「日々変動するパーツ類のリアルタイム価格表」という要素がうまくマッチした珍しい成功例と言えそうだ。

[5月31日]秋葉原のPC/AT互換機専門店「ツートップ」がインターネット通販を開始


 

[Reported by 石橋 文健]


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