任天堂株式会社、株式会社野村総合研究所、マイクロソフト株式会社の3社は、衛星データ放送とパソコン・インターネットを統合した情報提供サービス事業を開始することを発表した。
この新規事業は、任天堂の関連会社セント・ギガの衛星データ放送を利用して行う情報サービスと、マイクロソフトのMSN(The Microsoft Network)を経由して行う情報提供サービス事業で、96年第4四半期に合弁会社を設立し、97年半ばにはサービスを開始する予定だ(図参照)。
情報提供サービスは毎月定額で月額1,000円以下での提供を目指しているという。しかし、MSNは現在基本料金が12米ドルとなっており、1,000円以下というのは衛星受信の部分のみでMSN利用は別料金になるのかという点については、詳しい説明は聞かれなかった。
また、任天堂がインフォテイメント・ソフトを提供するということで、23日に発売されたNINTENDO 64との関連が期待されるところだが、山内社長は「NINTENDO 64とはまったく別の事業。この事業との関連はない」ときっぱり否定。またビル・ゲイツ氏が「マイクロソフトの役割はユーザー認証のためのキーを配信することと、会員の課金システム」と発言するなど、提供する情報の内容について任天堂、マイクロソフト両社とも具体的な説明はなされなかった。これから合弁会社を設立するという現在は、事業内容の詰めもこれから、といった段階のようだ。
ちなみに、どうでもいいことではあるが、発表会出席者席も記者席もすべてオレンジジュースが置かれていた中、ビル・ゲイツ氏の席だけはチェリー・コークが置かれていた(しかも2本)。ゲイツ氏はやっぱり今でもコークがお好きのようだ。
('96/6/26)
[Reported by hiroe@impress.co.jp]