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新ブラウン管「CROMACLEAR」を搭載
スピーカーとマイクロフォンを装備
NECが、トリニトロン管対抗の新型ブラウン管採用のディスプレイを発表
'96/6/6 発表
標準価格：
MultiSync17AV 118,000円
MultiSync15AV 79,800円
日本電気(株)は、MultiSyncディスプレイシリーズの新製品「MultiSync17AV」と「MultiSync15AV」の2機種を発表した｡両機とも新開発のCROMACLEAR（クロマクリア）ブラウン管を採用し、ステレオスピーカーとマイクロフォンを装備している。
CROMACLEAR管は、トリニトロンやダイヤモンドトロンなどのアパーチャグリル管に対抗する新しいタイプのブラウン管で、鮮明で文字などの切れのよい表示が可能という。
【CROMACLEAR管の特徴】
- 従来のシャドウマスク管の利点を生かしながら、フィルタを円形から縦長のスロットに変更、明るさが向上（右図参照）
- 蛍光体が縦縞状に並ぶ、ストライプスクリーンで、文字表示の切れが向上
- 3ガン3ビーム電子銃で、ブラウン管の奥行きが浅い
- 球面型の管面を採用、ブラウン管のガラスを薄くできるため、軽量
- ダンパーワイヤー（アパーチャーグリルを支えるワイヤー）がないため、画面にワイヤーの影が入らない
編集部で実機を見たところ、ブラウン管のにじみが少なく、小さな文字などもよく見える。この価格帯のディスプレイとしては一見の価値がある。
ただし、モニター自身はBNC入力が用意されず、mini-D-Sub15ピンのケーブルが直接生えていることでもわかるように、中級ユーザー向けのモデルである。CROMACLEAR管を搭載した上級ユーザー向けのMultisync PROシリーズが登場し、ブラウン管の潜在能力が発揮されること期待したい｡
MultiSync17AVの製品情報を見る
MultiSync15AVの製品情報を見る
('96/6/7)
[Reported by date@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
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