【周辺機器】【Windows】

ボディに似合わぬ高画質
編集ソフトも優秀

コダックDC20試写レポート

'96/6/5 発表会開催

標準価格:
DC20デジタルカメラ 39,800円
メモリーカードホルダー 19,800円(8月発売)

連絡先:
日本コダック(株) カスタマーサポート
Tel.03-5488-2390

 本日レポートしたコダックDC20を1日使った上での、ファーストインプレッションをお届けする。はじめにお断わりしておくが、DC20は、友人や家族と遊ぶためのおもちゃとして使うことが想定されているが、ここでは一般的なデジタルカメラとしてのみ評価している。したがって、DC20にとってはやや不利な評価となっているかもしれない。

作例は縮小表示されているので、クリックして原寸のJPGE(高品質)モードのデータをご覧いただきたい

【とても小さい】
 レポートに掲載した写真からは大きさが想像しにくいと思うが、DC20はとても小さい。小ささで注目を集めているAPSのIXYとくらべても、横幅はやや広いが、縦は同等、重量はDC20の方がずっと軽い。
 構えると、右手親指の位置にちょうどくぼみがつくられているのと、左手親指の位置に電池ケースのスリットがあるので、保持しやすい。
 ファインダーは見やすいが、液晶表示ではないので、接写などは難しい。接写は50cmまで可能だが、作例もやや近寄りすぎてしまっている。

【改善してほしい残量表示】
 シャッターはストロークがあり、重みもある。スイッチではなく、シャッターボタンだ。シャッターが落ちるときは、機械的に動作している音がする。
 問題があるのは撮影枚数の残量表示で、残り3枚になるとランプが3回点灯(パッパッパッと光って、しばらく間が空く)を繰り返し、2枚では2回点灯、1枚では点滅、なくなると点きっぱなしになるのだが、直感的ではなくわかりにくい。やはりここは数字で表示してほしい。
 実際に、何人かのアルバイトにだまって渡すと、皆、残り3枚になって点灯が始まった段階で、いっぱいになったと思って戻ってきた。

【画質は上々】
 画質はボディの大きさや価格からは想像できないほどすばらしい。また、レンズの湾曲が少ない。レンガなどを撮るとよくわかる。下の作例をごらんいただきたい。

【使いやすいソフト】
 DC20からのデータ読み込みとレタッチ(修正)を行なう「フォトエンハンサー」は一般のバージョンとおもしろ版の両方がついてくる。
 データの転送はシリアルなので遅いが、撮影枚数が少ないので問題にはならない。注意が必要なのは転送されたデータはメモリ上にあるだけで、ファイルとしては保存されていないので、まず、一括で選択して保存する習慣をつけたい。一度「スタックオーバーフロー」というエラーが出てプログラムが異常終了し、データを失ってしまった。
 ソフトウェア自体は、メニューもわかりやすく、修正効果のプレビューなどもあり使いやすい。保存できるファイル形式は、TIFF、BMP、JPEG(3段階に圧縮比を指定可能)だ。

【結論】
 画質もよく、使いやすいデジタルカメラである。ただ、どうしても8枚という撮影枚数の制限は用途を限定してしまう。もう少し値段が高くなっても、せめて3倍、できれば4倍の撮影枚数がほしいところだ。

発表時のレポートを見る

('96/6/6)


[Reported by date@impress.co.jp]


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