米Cyrix社は、6月3日、同社のMPUラインナップでは最高速となる「6x86-P200+」を正式に発表した。これは内部動作周波数150MHzの6x86高速版で、同社の評価では200MHz版のPentium以上のパフォーマンスを発揮するという。同社は、製品発表と同時にパフォーマンスベンチマークを発表しており、それによると6x86-P200+の性能は91.6Winstone 96と、同89.0と予想される200MHz版Pentiumよりもわずかながら高速となっている(予想が正しいかどうかは数日中には明らかになる)。
6x86-P200+の基本スペックは、Pentiumとのピン互換も含め、パフォーマンス以外
は従来の6x86から変更されていない。ただし、システムバスの周波数はPentiumや従
来の6x86の最高だった66MHzから75MHzに引き上げられた。そのため、既存のPentium
用チップセットではそのまま利用できず、75MHzシステムバスに対応したチップセッ
トが必要となる。Cyrixの発表では、米VLSI Technology社がLynx
chipsetで対応したほか、米OPTi社、台湾のSiS(Silicon Integrated
Systems)社、台湾VIA Technologies社などが対応するという。
6x86-P200+の価格は1,000個時に499ドル。8月早期から量産出荷の予定。
('96/6/5)
[Reported by PC Watch編集部]