[モバイル編 その1]
今回は参考出品も含めて幾つか興味を引くモバイル系の製品が出ていたのでここでまとめておく。
シャープは一際目立っていた。なにしろ、強力なMebiusノートの大量陳列に、発表したばかりのカラーザウルスのデモで人が溢れていた。特にカラーザウルスはデジタルカメラ機能を使ったデモが受けたようで、説明員も次から次へとやってくる質問と人とで対応に追われていた。写真はあくまでステージに用意されたザウルス型のディスプレイで、もちろん本物がこんなにデカいわけではない。
松下電器が参考出品していたのは「S1」と「S10」という電子手帳のような形をしたモバイルツール。ザウルスのように一般を対象としたものではなく、保険会社などのシステム販売を主とした製品のようだ。S10はS1よりも液晶が大型のもの。モデムユニットがつき、PHSのイヤホン端子経由の接続でデモしていた。この形態も「現状ではこれしかないですからねぇ」との説明。S1は220gで、PCスロットはType2に対応。IrDAにも対応している。ところで、私はこのへんで名刺を紛失してしまったようなのだが..。
サンヨーは新しいPHSも展示していたが(バイブレーター付)、興味を引いたのはいずれも参考出品のもの。一つは、デジタルカメラのシリアルポートからアダプタを経由してPHSに接続することで、そのまま画像データを送信してしまうもの。残念ながら実演はなかった。もう一つも参考出品で、PHSをベースに液晶を搭載して手書きも可能な電子手帳とセットのような通信機。その場で書いた手書きメモをFAXに送れるほか、FAXのデータを受信して表示するという。液晶は640x240でバックライトなし。RS232Cポートを持ち、これを利用してプリンタへ出力する。もちろん、普通の電話機としても使える。
[1996/05/14]
[Reported by PC Watch編集部/fukumoto@nets.or.jp]