[インターネット編]
ビジネスショウでもやはり、インターネット花盛りであった。幾つか目に付いたものを紹介しておこう。
インターネットも電子マネーが注目されているが、その一つとしても知られているのがMONDEX。ICカードを利用したもので、日立製のカードリーダなどが展示されていた。写真の青いキーホルダーのようなものは、残高をチェックするもので、カードを差し込むと、円とドルで残高が表示される。ブースは端の方でこじんまりしていた割には、人が集まっていた。
日本電算機が中心になって運営していたのは「電子商取引(EC)体験ゾーン」。同社が開発販売しているテレビにつないで使える約5万円のインターネット端末「iBOX」を数10台ならべ、実際にリムネット、伊東屋、FREX、ITOKI、電活クラブ(野村総研)などのサイトへアクセスして買い物をしてもらおうというもの。まるで選挙の投票所のように細かく仕切られたブースで人が並んでいる姿はちょっと異様な感じ。
実際に使ってみたが、たまたまなのか、ネットワークやマシントラブルに見舞われたうえ、iBOXの処理速度の遅さ、使いにくさもあって500円のテレホンカード1枚買うのに1時間近くもかかってしまった。また、日本電算機が用意したサイト以外のほとんどは、買い物をするためにオンラインで会員登録まで必要で、とても気軽に体験という印象は受けなかった。アンケート用紙には「実際に買い物をしてみましたか?」という問いがあったが、どれだけの人がYESと答えたのだろうか..。
ありがちなブースではあるが、ホームページ作成コーナーとJava体験コーナーなるものが設置されていて、中年男性で埋め尽くされていた。他にネットサーフィンコーナーもあたが、こちらは若い女性が多かったようだ。やっぱり名前が違うだけで集まる人も違うのだろうか?。
会場入り口にはお決まりの会場案内、出展社のブース位置案内の機械が設置されていたが、こちらはすべてNetscapeを使ったHTMLベースのシステムになっていた。操作はマウスではなくタッチパネル。わかる人はすぐにわかるが、初めて見た人にはわかりにくかったかもしれない。青字の部分は指で押せる(クリック)、というのは経験者でないとわからない。
松下電器が展示していたのはインターネットFAX。つまり、電話線ではなくてインターネットに直接つないで、電話番号の代わりに電子メールアドレスを打つと相手のFAXに文書が送られるというもの。確かに、通信コストの削減にはなりそうだが、どれだけ普及するだろうか。
[1996/05/14]
[Reported by fumitake@st.rim.or.jp]