特別レポート
東芝「Libretto 20」(リブレット)発売
於:東芝本社ビル39F 4月17日
198,000円(インストールモデル)という価格、新しいジャンル、個人市場をめざしたマーケティング、新しいネーミング(Libretto」はイタリア語で小さな本という意味という)と、初代ダイナブック J-3100SSのヒットの再来を予感させるノートパソコンである。
超小型のWindows 95ノート
「Libretto 20」の売りは、小型(ほとんどVHSテープサイズ)、軽量(850g)で、Windows 95がプレインストールされておりきちんと動くということにある。東芝ではこのジャンルを『ミニノート』と名づけている。
6.1インチTFTカラー液晶(65,536色表示可能)、270MBのHDD(特製の超薄型2.5インチ)、リチウムイオンバッテリー(最大3時間、オプションの大容量バッテリー使用時は6時間)、IrDA(ファイル転送ソフト付き)と現在のWindowsノートパソコンとして必要なトレンドはほとんど備えている*1。CPUはAMD製の486DX4 75MHz相当品とやや非力だが、最低限の機能は満たしている。
*1 注:速報時にサウンド機能ありと記載いたしましたが、備えておりません。お詫びして訂正いたします。
新技術も満載
発表会場では、数十台のLibretto 20が展示され、透明なボディのスケルトンモデル、マザーボード、液晶パネル、HDDなどのパーツも展示されていた。
マザーボード上には、新開発のASICチップとCPU、PCMCIAのスロットぐらいしかパーツが見当たらない。このASICは0.35ミクロンルールという、ほとんどCPUにしか使われない、現時点での最高水準の技術を使い、これまでのチップセットの機能はすべて集積している。これと1/3インチ厚(8.45mm)の超薄型のHDDが技術面での大きなポイントである。
また、6.1インチのTFT液晶も初登場である。
ユーザーインタフェース
本体にはPCMCIAカードスロット(TYPE2×1)とIrDAシリアルおよびパラレルインターフェースは、付属のIOアダプタ(ドッキングステーション)に装備されている。
キーボードはさすがに小さく、両手を使ったブラインドタッチは、よほど手が小さい人以外は難しい。実用的には両手の人差し指一本で打つことになりそうだ。ポインティングデバイスは液晶パネルの右に円形のカーソル移動のボタンが、裏面にボタン型のものが用意されている。
PS/2タイプのマウス/キーボードコネクタは用意されておらず、マウスはシリアルマウス、外付けキーボードはアキラメとなるのだけが残念だ。
Libretto 220は、プリインストールソフトの種別によって2機種が用意されている。Windows 95と基本的なユーティリティソフトのみがインストールされたCTが178,000円、Microsoft Works、Lotus Organizer、駅すぱあと'96、英和辞書および国語辞典ソフト(View Dic)などもプリインストールされているCTAが198,000円となっている。
主なスペック
Libretto 20 CTAモデル(アプリケーションモデル)
CPU:DX4 75MHz相当品、RAM:8MB(最大20MB)、2次キャッシュ:なし、表示機能:6.1型FLサイドライト付きTFTカラー液晶、表示能力:640×480ドット/65,536色、表示チップ:CL-GD7548(RAM 1MB)、キーボード:OADG準拠88キー、FDD:外付け別売オプション、HDD:270MB、赤外線I/F:IrDA/ASK方式準拠、サイズ(幅×奥行き×高さ):210mm×115mm×34mm、添付ソフトウェア:Windows 95、TranXit Ver.2(以上CT共通)、Microsoft Works、Lotus Organizer、駅すぱあと'96、英和辞書および国語辞典ソフト(View Dic)(以上CTAのみ)、価格:198,000円(CTA)/178,000円(CT)
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[Reported by PC Watch編集部]