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NEW PRODUCTS TESTREPORT

アプリックス
WinCDR7.0 Ultimate DVD
DVDに本格対応したCD/DVDライティングソフト
TEXT:北川達也 Tatsuya Kitagawa


WinCDR7.0のメイン画面。インターフェースも改良され、書き込み開始ボタンがより目立ちやすいように右下へと配置されている
 DVD-R/RWやDVD+RWドライブの出荷が本格的になってきたことを受けて、従来からのCD-R/RWだけでなく、上記のような記録型DVDにも対応すべく、各メーカーがライティングソフトのバージョンアップを精力的に行なっている。

 老舗ライティングソフトメーカー、アプリックスの開発したWinCDRも同様で、今回「WinCDR7.0 Ultimate DVD(以下、WinCDR7)」として新たに登場した。従来版から定評あるCD-R/RW向けの機能に加え、記録型DVD向けの多彩な新機能を備えた注目のライティングソフトだ。

 バージョンアップのポイントは大きく分けて二つある。まずは、従来から定評の高かった同社のCD向けライティングエンジンをベースに新規開発された「CDWriter AP ENGINE for Windows」を採用している点だ。従来の製品ではプログラム内部にライティングエンジンを内蔵していたが、WinCDR7からはこれが分離された。これにより、新たに登場するドライブのサポートを簡便化するだけでなく、今後行なわれる記録型DVDの高速書き込みにも柔軟に対応できるように配慮している。

 もう一点が、自社開発したオーサリングツール「Aplix Authoring Tool」とMPEGエンコーダ「Aplix Media Encorder(Aplix Encoder)」を標準添付し、DVD-Videoの作成に完全対応したことである。このオーサリング機能は、単体アプリケーションとしても使用でき、DVD-Videoのオーサリングが行なえるだけでなく、再生メニュー付きのVideo CD(Video CD 2.0)のオーサリングやフォトアルバムの作成などにも対応する高機能なものだ。

今回の目玉の一つ、Aplix Authoring Tool。作業は、まず再生方法を指定することから始める JukeBox DVDの作成画面。“アルバム”名を決め、画面右中央の枠に、WAVもしくはMP3形式のファイルをドラッグ&ドロップすることで曲を追加する

Aplix Media Encoder。バッチエンコードやファイルの連結エンコードなどを行なうことも可能だ
 また、DVD-Videoを応用し、DVDプレイヤーを用いて「MPEG1 Audio Layer 2」で記録された音楽データのみを再生する「Jukubox DVD」作成機能という独自機能も備える。Jukebox DVDは、4.7GBという記録型DVDのメディアの容量を活かした一種の音楽DVDとも呼べるものである。ユーザーが設定する“アルバム”と呼ばれる楽曲群ごとにメニューを設定し、このメニューをDVDプレイヤー上で指定すると、そのアルバム内の楽曲が再生されるというものだ。楽曲単位で再生を指定したり、曲順を設定したりすることはできないものの、約400曲ほどの楽曲を書き込んでおくことができ、DVDプレイヤーで再生が行なえる上に、作成時間もDVD-Videoほど必要としないので便利に利用できるはずだ。

 一方、DVD-Videoの作成は、あらかじめ準備された再生方法を選択することから始める。再生方法は、チャプターを選択するメニューの有無や、メニューを再生開始時もしくは再生終了後に表示するかどうかなどにより、4パターンに分かれる。これを選択したあとは、映像ファイルを登録し、メニューの背景の選択、映像にタイトルを付加するといった流れで作成を行なう。ただし、オーサリング機能とMPEGエンコーダの機能は連動するように設計されていないため、事前にMPEG-2形式の映像ファイルを作成しておく必要がある点には注意が必要だ。

 また、後者のAplix Encoderも単体アプリケーションとして設計されており、オーサリング機能で使用できない形式のMPEG-2ファイルを、使用可能な形式へと自動的に変換する機能を搭載している。このほか、映像のトリミングを行なう機能なども搭載された高機能な製品に仕上がっている。

 今回のバージョンアップは、ライティングエンジンの分離に加えて、記録型DVDの活用にも踏み込む大幅な改変となっている。DVD-Videoのオーサリングまで可能なライティングソフトは少ないだけに、貴重な選択肢となりそうだ。

・製品名:WinCDR7.0 Ultimate DVD
・標準価格:通常パッケージ14,800円、アップグレードパッケージ5,800円
・問い合わせ先:アプリックス販売株式会社
・TEL:03-3204-6320
・URL:http://www.aplix.co.jp/
・対応OS:Windows XP/Me/98/2000/NT 4.0
●動作環境
 ・CPU:Celeron 300MHz以上
 ・メモリ:64MB以上(128MB以上推奨)
 ・HDD:10MB以上の空き容量


■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)

□アプリックスのホームページ
http://www.aplix.co.jp/
□製品情報
http://www.aplix.co.jp/cdr/index_70.html
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