OSはWindows 2000が過半数、ADSLなどのブロードバンド接続率も50%を越える


　今回の「PC Watch読者環境調査」のアンケートでは、11,445人の方からのご回答をいただきました。アンケートにご協力いただきまして、ありがとうございました。

【総評】
　Windows 2000のシェアが51%とOS別で過半数を超えた。CPUでは、Pentium IIIが1位で、CPUクロック周波数は「～1GHz」が前回に続きトップ。メモリ容量は「～512MB」、HDD容量は「～20GB」がトップだが40GB、60GBとピークが数カ所に分かれている。インターネット接続環境では、常時接続率が70%を越え、フレッツ・ISDNを除いても過半数が常時接続となった。特にフレッツ・ADSLが前回調査比10%増の22%となったのが注目される。Yahoo! BBの開通などもあり、ADSL全体でも35%を越え、前回調査からの3カ月間でADSLの普及が一段と加速したことが確認できる。

【今回の最頻値】
    所有台数 2台、自作のデスクトップPC/AT互換機
  • OS：Windows 2000
  • CPU：Pentium III
  • クロック：～1GHz
  • メモリ：～512MB
  • HDD：～20GB
  • ディスプレイ：17インチCRT、解像度～1,280×1,024ドット
  • インターネット接続：フレッツ・ADSL

□アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm

■所有台数・形状・形態

　所有台数・マシンの形状・形態については、従来同様、所有台数2台、自作のPC/AT互換機が最多数。またノートPCは10%で従来と大きな変化がない。

パソコンを何台持っていますか人数比率
1台1,709人 14%
2台3,111人 27%
3台2,688人 23%
4台1,500人 13%
5台797人 6%
6台以上1,640人 14%

メインで使っているマシンの形状は何ですか人数比率
デスクトップ（据え置き型）10,207人 89%
ノート1,238人 10%

メインで使っているマシンの形態は何ですか人数比率
自作8,086人 70%
メーカー製(ショップブランド含む)3,359人 29%

■メインで使っている機種とOS

Windows系OSの1年の推移
　メインで使っている機種は、PC/AT互換機が92%、Macintoshは3%とほとんど変わっていない。

　OSではWindows 2000が前回の44%から51%に増加し、過半数を超えた。Windows 98から移行している人が多いようで、Windows 98は6%減の24%、Windows Meも1%減の15%となった。

　先頃Version 10.1が発売されたMac OS Xは86人と前回比3倍増。発売前のWindows XPも80人以上がメイン環境で利用している。その他では、Solaris8やBeOSが数人ずつ。


メインで使っている機種は何ですか人数比率
PC/AT互換機10,629人 92%
Macintosh404人 3%
PC-98233人 2%
PC98-NX145人 1%
その他34人 0%

メインで使っているOSは何ですか人数比率
Windows 20005,914人 51%
Windows 98（SEも含む）2,796人 24%
Windows Me1,777人 15%
Mac OS 9以降282人 2%
Linux130人 1%
Windows NT115人 1%
Windows 95114人 0%
Windows XP β83人 0%
Mac OS X82人 0%
FreeBSD70人 0%
Mac OS 8.6以前38人 0%
Linux、FreeBSD以外のPC UNIX17人 0%
その他27人 0%

■CPU・メモリ

　CPUでは、Pentium IIIが前回比3%減の42%でトップ。Athlonは20%と前回から2%増加した。Intel 845やSocket 478版の販売開始を受けてPentium 4は大幅増の4%となった。初登場のAthlon MPは1%。

　CPUクロックは「～1GHz」が1,994人で17%とトップ。800MHzと1GHzで2箇所のピークができているのは前回調査と同様。また、多くはAthlonと思われるが、「～1.2GHz」、「～1.4GHz」の2箇所で小さなピークができている。Pentium 4の値下げもすすみ、気軽に買える価格になってきたためか「～1.7GHz」が1%と普及の兆しが見える。Athlon XPの発売などもあり、CPUの高クロック化はさらに進みそうだ。


CPU人数比率
Pentium III4,825人 42%
Athlon2,375人 20%
Celeron1,466人 12%
Pentium 4543人 4%
Duron448人 3%
Pentium II394人 3%
K6-2212人 1%
PowerPC G3211人 1%
K6-III210人 1%
PowerPC G4175人 1%
Athlon MP148人 1%
MMX Pentium138人 1%
Crusoe72人 0%
Pentium40人 0%
Xeon24人 0%
PowerPC 601/604/603e/604e16人 0%
Pentium III Xeon15人 0%
C315人 0%
K614人 0%
Pentium Pro9人 0%
i486以前(Am5x86、Cyrix 5x86も含む)9人 0%
Cyrix III6人 0%
わからない4人 0%
680X0系3人 0%
その他73人 0%
※2001年10月調査からMedia GX、MIIを削除、Xeon、Pentium III Xeon、Athlon MPを追加

CPUクロック人数比率
わからない13人 0%
100MHz以下50人 0%
～200MHz153人 1%
～300MHz453人 3%
～400MHz693人 6%
～500MHz1,172人 10%
～600MHz1,117人 9%
～700MHz1,022人 8%
～800MHz1,781人 15%
～900MHz948人 8%
～1GHz1,994人 17%
～1.1GHz168人 1%
～1.2GHz627人 5%
～1.3GHz107人 0%
～1.4GHz620人 5%
～1.5GHz188人 1%
～1.6GHz17人 0%
～1.7GHz223人 1%
～1.8GHz35人 0%
～1.9GHz14人 0%
～2.0GHz43人 0%
2.0GHz超7人 0%

　メモリ容量は「～512MB」が急伸し、42%でトップとなった。「～256MB」は8%減の34%。また、512MB以上の項目でもそれぞれ1～2%伸びており、さらなるメモリの大容量化傾向が確認できる。

　メモリの種類では「PC133 SDRAM」が「PC100 SDRAM」を逆転、また、前回調査で4%だった「DDR SDRAM」が8%と倍増している。メモリ自体の低価格化や、特にAthlonプラットフォームの普及がこの結果を後押ししていると思われる。価格が多く下がったRIMMは4%と倍増している。

メモリ容量人数比率
～64MB以下146人 1%
～128MB1,071人 9%
～256MB3.923人 34%
～512MB4,995人 43%
～768MB660人 5%
～1024MB396人 3%
1024MB超254人 2%

メモリの種類人数比率
PC133対応SDRAM(PC133)4,996人 43%
SDRAM(～PC100)4,324人 37%
DDR SDRAM971人 8%
RIMM479人 4%
EDO281人 2%
わからない214人 1%
ファーストページ92人 0%
VC SDRAM46人 0%
その他42人 0%

■HDD容量・所有ドライブ・ディスプレイ

　HDD容量は「～20GB」がトップとなっているが、傾向としては20/30/40/60/80GBと現在市販の主なHDDの容量ごとに、100GBまで幅広く分散している。20/30GBがわずかに減少し、40GB以降がそれぞれ微増していることからも、徐々に大容量化がすすんでいることが伺える。

　DVD-ROM、CD-RWドライブ搭載率は過半数を超えており、DVD/CD-RWコンボドライブも増加傾向。DVD-R/RWは262人で2%、初登場のDVD-RAM/Rは190人で1%、単体販売が始まったばかりのDVD+RWも80人が所有している。DVD記録メディアの所有率も今後徐々に高まっていきそうだ。その他ではPDが圧倒的に多く299人。

HDD人数比率
6GB以下314人 2%
～10GB599人 5%
～20GB2,003人 17%
～30GB1,473人 12%
～40GB1,779人 15%
～50GB786人 6%
～60GB1,260人 11%
～70GB431人 3%
～80GB780人 6%
～90GB305人 2%
～100GB468人 4%
～150GB760人 6%
～200GB267人 2%
200GB超220人 1%

所有マシンの搭載ドライブ人数比率
CD-RW8,182人 71%
FDD7,643人 66%
DVD-ROM6,218人 54%
CD-ROM6,081人 53%
MO3,871人 33%
CD-RW/DVD-ROMコンボ1,696人 14%
DVD-RAM906人 7%
ZIP743人 6%
スーパーディスク373人 3%
DVD-R/RW262人 2%
DVD-RAM/R190人 1%
DVD+RW80人 0%
その他632人 5%
※2001年10月調査から「CD-R」の項目をを「CD-RW」に統合。DVD-RAM/R、DVD+RWを追加

　ディスプレイサイズは「～17インチCRT」、解像度は「～1,280×1,024ドット」がトップで、前回調査とほとんど変化がない。「～15インチLCD」が1%増の8%となったほか、「～16インチLCD」が3%となり、徐々にではあるが、液晶ディスプレイにも普及の兆しが見えてきた。その他で注目されるのは、プラズマディスプレイ(PDP)で利用しているという人が3名いたほか、29インチ以上の大型TVとの答えもいくつかあった。

ディスプレイ人数比率
15インチ以下のCRT734人 6%
～17インチ CRT5,372人 46%
～19インチ CRT1,754人 15%
～21インチ CRT642人 5%
21インチ超のCRT147人 1%
13.3インチ以下のLCD645人 5%
～14インチ LCD363人 3%
～15インチ LCD989人 8%
～16インチ LCD406人 3%
～17インチ LCD187人 1%
17インチ超のLCD148人 1%
その他58人 0%

解像度人数比率
800×600ドット以下381人 3%
～1,024×768ドット4,527人 39%
～1,280×1,024ドット4,940人 43%
～1,600×1,200ドット1,252人 10%
1,600×1,200ドット超192人 1%
その他153人 1%

■インターネット接続環境

　常時接続は前回の58%からさらに増え、72%となった。15%で3位だった「フレッツ・ISDN」を除いた常時接続率も過半数を超えており、高速なインターネット接続環境への移行が進んでいることが伺える。

　特に伸びが大きいのが「フレッツ・ADSL」で前回比10%増の22%でトップになった。また、Yahoo BB!など各社がサービスインしたためか、フレッツ以外のxDSLも4%伸び13%となった。 「フレッツ・ISDN」は前回比4%減の13%となっている。

　そのほかで多かったのが9月にサービスインしたばかりの「AirH"」。80人以上が既に利用しており、メイン環境以外で利用しているユーザーも相当多いと思われることから、PC Watch読者のAirH"への注目度は相当高そうだ。

接続環境人数比率
フレッツ・ADSL2,576人 22%
CATV2,059人 17%
フレッツ・ISDN(ISDN64Kbps)1,724人 15%
xDSL(フレッツ・ADSL除く)1,518人 13%
56kbpsモデム1,498人 13%
ISDN 64kbps1,312人 11%
33.6kbps以下のモデム171人 1%
ISDN 128kbps(2B)146人 1%
PIAFS124人 1%
OCNエコノミーなどの128kbps常時接続66人 0%
デジタル専用線128kbps以上37人 0%
FTTH(Bフレッツ除く)16人 0%
高速無線アクセスサービス(Speednetなど)7人 0%
Bフレッツ6人 0%
その他185人 1%
※2001年10月調査から「Bフレッツ」の項目を追加

xDSLなどのインターネット常時接続環境を利用人数比率
使用している8,250人 72%
使用していない3,195人 27%
※フレッツISDN/ADSL含む

■回答者内訳

性別人数比率
男性11,339人 99%
女性106人 0%

年齢人数比率
～15歳30人 0%
16歳～20歳577人 5%
21歳～25歳2,015人 17%
26歳～30歳3191人 27%
31歳～35歳2,610人 22%
36歳～40歳1660人 14%
41歳～45歳792人 6%
46歳～50歳346人 3%
51歳～224人 1%

プレゼント人数比率
ThinkPad名刺入れ & ボールペン6,667人 58%
Pentium 4ストラップ & ボールペン4,653人 40%

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アンケート結果バックナンバー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/backno/survey.htm

(2001年10月11日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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