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NEW PRODUCTS TESTREPORT

アイ・オー・ネット
AP9000
シャンパンゴールドのオーディオ機器ライクな筐体を持ったAV型PC
TEXT:天野 司 Tsukasa Amano


本体背面左奥にはCPUクーラーに風を送るファンが位置する。また、本機にはLow Profile PCIスロットが1本用意されており、右側にはそれ用のブラケットも見える
 AP9000は、アイ・オー・ネットが自社のオンライン直販サイトで取り扱っているPCだ。本機のシャンパンゴールドに輝くケースの外見は、PCと言うよりむしろAV機器に近い。最近は、単に動画やサウンド機能を強化したマシンのことを“AVパソコン”と称することが多いが、このAP9000は、そうしたものとは一線を画す、ニューコンセプトのAV型PCと言えるものだ。

 まずは注目の筐体から見ていこう。素材はアルミで、フロントパネルはヘアライン仕上げが施されており、電源スイッチもAV機器風の金属製だ。大小二つのシーリングパネルは、下段のほうにLINE IN/OUTやヘッドホン端子、S/P DIF光入出力端子などが並び、上段のほうにはDVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブと、PCカードスロットが装備される。FDDは装備されていないが、USB端子やリモコン受光部などがシーリングパネルの外に配置されている。

 天板と側板はフロントパネルと同様シャンパンゴールドに塗装されている。背面や底面はアルミの地肌そのものの色だが、シャーシ自体は肉厚でしっかりした作りである。幅は420mm、高さは120mmとAV機器に合わせたサイズだが、奥行きだけは約470mmとかなり大きい。ほとんどのLDプレイヤー以上となるこの奥行きは、一般的なオーディオ用ラックだと、後ろがつかえる可能性がかなり高いのではないだろうか。


フロントにはコンボドライブのほか、PCカードスロットも用意されている。ただ、筐体とカラーが統一されていない点は残念
 マザーボードはASUSTeK製のCUSL2-Mだが、オンボードのサウンド機能やチップセット内蔵のビデオ機能は使用されていない。マザーボード上のPCIスロットの一つには、2本のPCIスロットを備えたライザーカードが取り付けられており、ここにGeForce2 MXを搭載したPROLINK製のビデオカード、MVGA-NVG11Pが装着される。このカードにはビデオ出力端子が備わっているので、動画などを大画面テレビで楽しむことが可能だ。もう一つのスロットにはオンキヨーのサウンドカード「SE-120PCI」が装着されている。こちらは音質を重視したための採用だろうが、本機では単純にスロットに装着するだけではなく、フロントパネルのオーディオ端子と接続するため、カード上にケーブルが直接ハンダ付けされるという独自の拡張を行なっている。

 CPUはPentium III 1.0BGHzで、ヒートシンクはパッシブタイプが使われており、そのすぐ横に設置された80mm角のファンからの風が当たる仕組なのだが、吸気側には大きな空間が設けられ、ダクトのようになっている。これは騒音の低減を目的としたものと思われるが、実際、動作させてみても騒音はかなり小さく感じられた。

 OSはWindows 2000が採用される。このほかDVD再生ソフトとしてWinDVD、オーディオレコーディング/再生ソフトとしてBEATBOXおよびDigionSoundLight、CDライティングソフトとしてDigionDiscなどがバンドルされている。


スリムな筐体に通常タイプのPCIカードを装着するため、ライザーカードを使用している
 このように、実にユニークな本機だが、充実したサウンド系に対して、ビジュアル系の機能には少し弱さを感じる。確かにDVD再生やテレビ出力が可能だが、これは一般的なNTSC出力だ。これに加えて、D3出力が可能なビデオカードやMPEG-2キャプチャカードなども搭載していればもっとおもしろい構成になったのではなかろうか。また使われているパーツのわりには価格も高めである。

 とはいえ、これだけ個性的な構成のPCはこれまで存在しなかったのも確かだ。また拡張性は低いが、ごく一般的なパーツで構成されているのでユーザーによるある程度のハードウェア変更も可能だろう。何よりケースと構成を工夫すればここまでできる、という努力を感じさせる製品である。


・製品名:AP9000
・標準価格:298,000円
・問い合わせ先:株式会社アイ・オー・ネット
・TEL:03-5833-3021
・URL:http://www.ionet.co.jp/
・CPU:Pentium III 1.0BGHz
・チップセット:Intel 815E
・メモリ(最大):128MB PC133対応SDRAM(512MB)
・HDD:80GB
・DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:DVD-ROM読み出し最大2倍速、CD-R書き込み最大8倍速、CD-RW書き換え最大8倍速、CD-ROM読み出し最大32倍速
・ビデオチップ:nVIDIA GeForce2 MX
・ビデオメモリ:32MB SDRAM
・最大解像度:1,600×1,200ドット/1,677万色
・サウンドチップ:ESS Technology Maestro M3i
・キーボード:109キー(赤外線方式)
・拡張スロット(空き):PCI×2(0)、Low Profile PCI×1(1)、PCMCIA Type 2×2(Type 3×1、空き×2)
●インターフェイス
 ・本体前面:USB×2、LINE IN×1、LINE OUT×1、ヘッドホン×1、マイク×1、S/P DIF IN(光角型)×1、S/P DIF OUT(光角型)×1
 ・本体背面:USB×2、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(D-Sub 15ピン)×1、パラレル(D-Sub 25ピン)×1、ディスプレイ(D-Sub 15ピン)×2、S-VIDEO OUT×1、VIDEO OUT×1、S/P DIF IN(同軸)×1、S/P DIF IN(光角型)×1、S/P DIF OUT(同軸)×1、S/P DIF OUT(光角型)×1、LINE IN×1、LINE OUT×1、マイク×1、GAME/MIDI×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1
・本体サイズ(W×D×H):420×465×120mm
・重量:7.6kg
・OS:Windows 2000 Professional
・付属ソフト:WinDVD、BEAT BOX、DigionSound Light、DigionDiscなど


■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)

□アイ・オー・ネットのホームページ
http://www.ionet.co.jp/
□製品情報
http://www.ionet.co.jp/audio1.html


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