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NEW PRODUCTS TESTREPORT

ネットジャパン
Drive Image CD-R 2001
独自環境のリカバリーCDを作成可能なバックアップソフト
TEXT:竹内慶人 Yoshito Takeuchi



本製品を起動したら、まずはバックアップイメージの作成と、イメージの復元の2種類の作業を選ぶ
 ネットジャパンの「Drive Image CD-R 2001(以下 Drive Image)」はリカバリーCD-ROMの作成も可能なバックアップツールだ。最近のメーカー製PCを購入すると、HDDを初期出荷状態に戻すためのリカバリーCD-ROMが付属してくることが多い。通常リカバリーCD-ROMをセットして電源を入れるとCD-ROMから起動して(一部のPCではフロッピーから起動する場合もある)いくつかの質問に答えると、自動的にパーティションの確保、フォーマット、そしてリカバリーCD-ROMからHDDへのデータの書き込みを行なって、HDDの内容を出荷状態に戻してくれる。Drive Imageを使用すると、ユーザーごとに異なる環境を自動的に復活させるリカバリーCD-ROMを簡単に作成できるのだ。


バックアップはパーティション単位。フォルダやファイルを選択することはできない
 Drive Imageの使用にはCD-R/RWドライブが必要だが、現バージョンではIDEおよびSCSIインターフェースに接続されたCD-R/RWドライブをサポートしている。動作が確認されたCD-R/RWドライブのリストはhttp://www.netjapan.co.jp/に掲載されているので、購入前にチェックしておくとよいだろう。なお、ドライブによっては、ファームウェアのアップデートが必要なこともある。またネットジャパンでは最新のCD-R/RWドライブにも対応できるようにCD-R/RWサポートファイルを適時更新しているので注意しよう。掲載されていないものや、PCカード 、USB、IEEE1394、パラレル経由などのドライブは適切なDOSドライバの入手、設定が行なえれば動作する可能性はあるが、メーカーサポート対象外となる。なお、Drive Image自身にCD-R書き込み機能は内蔵されているので別途ライティングソフトを用意する必要はない。

 Drive ImageはDOS上で動作するアプリケーションでDOS環境を持たないWindows 2000/NTでも使用できるようにCaldera Open DOSが付属している。本バージョンからは「バーチャル・フロッピィ技術」によってWindowsから直接Drive Imageを起動させることが可能となっており、使い勝手が向上している。


一つのイメージファイルに複数のパーティションが格納されていれば、それらをまとめて復元することもできる
 基本的な使用法は簡単だ。リカバリーCDを作成したいパーティションを選択し、CD-R/RWドライブにCD-Rメディアを挿入すればよい。リカバリーCDの作成にはパーティションのみが指定でき、特定のディレクトリやファイルのみの選択はできない。1枚のCD-Rメディアには書き込めない大きさのパーティションの場合は、複数枚のCD-RにまたがってのリカバリーCD作成となる。書き込み時にはデータの圧縮が行なわれ、HDD上のデータの形式にもよるが、CD-Rメディアの合計容量は実容量の半分程度で足りる。また書き込み速度だが、Windows 2000、FAT32、Pentium III 850MHz、SCSI接続の8倍速CD-Rドライブといった著者の環境では、80MB/分程度だった。


CD-ROMブートができない機種のために、Windows上から起動用FDを作成することが可能となっている
 作成されたCD-ROMはそれ自身でブート可能で、CD-ROMブート可能なPCではそのまま起動しパーティションの復元ができる。CD-ROMブートができないPCではフロッピーディスクよりDrive Imageを起動後、CD-ROM上のデータをリカバリーする。

 Drive Imageは個人の環境のバックアップ用ツールとして、あるいは複数の同機種PCに同じ環境をインストールしたい場合(アプリケーションの使用ライセンスには注意が必要)などの使用方法が考えられる、優れたユーティリティと言える。


・製品名:Drive Image CD-R 2001
・標準価格:9,800円(発売記念価格7,800円、20,000本限定)
・メーカー:株式会社ネットジャパン
・問い合わせ先:03-3864-5210
・URL:http://www.netjapan.co.jp/
・対応ファイルシステム:FAT16、FAT16X、FAT32、FAT32X、NTFS、NTFS 5、HPFS、Linux Ext2(Solaris 86、NetWareのファイルシステムについてはセクタ単位でのコピーをサポート)
・バックアップ対象OS:Windows Me/98/95/3.x/ 2000 Professional/NT Workstation、DOS、OS/2
○最大バックアップ容量
 ・IDE:137GB、SCSI:2TB
○動作環境
 ・CPU:Intel 486DX 16MHz以上
 ・メモリ:32MB(FAT32、NTFSでは64MB)
 ・HDD:8MB以上の空き領域


□ネットジャパンのホームページ
http://www.netjapan.co.jp/
□製品情報
http://www.netjapan.co.jp/new_product/index_new_p


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