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NEW PRODUCTS TESTREPORT

ソニー
VAIOノート505 PCG-R505R/DK
ドッキングベイを装備したVAIOノート505の進化系
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin



キーボード自体は従来の505シリーズとほぼ同様だが、タッチパッド下にジョグダイヤルが新たに装備されている
 いわゆる「銀パソ」ブームを生み出し、ここ数年、サブノートPC市場をリードしてきたソニーのVAIOノート505が大きく変貌を遂げ、従来のZ505シリーズが「R505シリーズ」として生まれ変わった。今回はそのR505シリーズの中から、ドッキングステーションを標準で装備した最上位機種、「VAIOノート505 PCG-R505R/DK」のレビューをお届けする。

 本体のデザインはトップパネル部分が丸みを帯び、キーボード側も側面から見たときに緩やかなカーブがデザインされており、全体的にシャープでスタイリッシュな印象に仕上げられている。従来の505シリーズのスクエアなスタイルとは大きく異なる印象だ。


本体右側面にはType2対応PCカードスロットやイーサネット、IEEE1394ポート、左側面にはMGメモリースティックスロットや外部ディスプレイ端子などを備える
 CPUはモバイルPentium III 850MHz、チップセットはビデオ機能を統合したi815EMを採用しており、128MBのメインメモリ、20GBのHDDを内蔵する。HDDはCドライブが11GB、Dドライブが7.4GBという構成で区切られ、OSとしてWindows 2000 Professionalがプリインストールされている。ディスプレイは最大1,024×768ドット表示に対応した12.1型TFTカラー液晶だ。

 キーボードは従来とほぼ同様で、18mmのキーピッチ、2mmのキーストロークを確保する。ポインティングデバイスにタッチパッドを採用している点も同じだが、左右ボタンの間にジョグダイヤルがレイアウトされている。これは携帯電話などにも採用されているフロントジョグ式のもので、マウスのホイールに近い感覚で使うことができる。


ドッキングステーションの背面にはUSBやIEEE1394のほか、シリアル、パラレルなどの端子も備える
 インターフェースは右側面にV.90対応モデム用モジュラージャック、10BASE-T/100BASE-TX対応イーサネットポート、i.LINK端子、PCMCIA Type2準拠PCカードスロットなどを備え、左側面にはMGメモリースティックスロットと外部ディスプレイ端子を備える。これらのうち、イーサネットポートと左側面のAC電源端子は、後述するドッキングユニット装着時にふさがれる構造になっている。バッテリ駆動時間は標準で3~4時間、オプションの「バッテリーパックLLL」を装着すれば、6.5~9.5時間まで延ばすことができる。


ドッキングステーションを装着することで。DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブが使用可能となる
 ドッキングステーションは本体底面に装着でき、DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブやFDDが内蔵されている。インターフェース類もUSBやシリアル、i.LINK、イーサネットポートなどを備え、R505をデスクトップPC並みに機能拡張できる。ちなみに、本体重量は1.7kg、ドッキングステーションの重量は1.08kgとなっており、ドッキングさせた状態ではA4ファイルサイズのノートPCに匹敵する重量になる。

 4年近く続いた定番サブノートPCの基本デザインを一新するという冒険に出たR505シリーズだが、機能的には申し分なく、フロントジョグなどの操作性も非常に良好だ。デザイン的には賛否両論が出そうだが、ドッキングステーションを含めた機能性や仕上りのよさは高く評価できるもので、安心して幅広い層にオススメできる製品だ。


・製品名:VAIO ノート 505 PCG-R505R/DK
・標準価格:オープン
・メーカー:ソニーマーケティング株式会社
・問い合わせ先:03-5454-0700
・URL:http://www.vaio.sony.co.jp/

■本体部
・CPU:モバイルPentium III 850MHz
・チップセット:Intel 815EM
・メモリ(最大):128MB SDRAM(256MB)
・HDD:約20GB
・ビデオチップ:Intel 815EM内蔵
・ビデオメモリ:SMA方式によりメインメモリの一部を使用(最大11MB)
・ディスプレイ:12.1型TFTカラー液晶
・最大解像度:1,024×768ドット/1,677万色
・サウンドチップ:Analog Devices AD1881(AC '97 CODEC)
・モデム:56kbps(V.90、K56flex対応)
・キーボード:87キー
・拡張スロット(空き):PCMCIA Type2×1(1)、マジックゲート対応メモリースティックスロット×1(1)
・インターフェース:USB×2、i.LINK(S400、4ピン)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1、モデム(RJ-11)×1、マイク×1、ヘッドホン×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、ドッキングステーション用端子×1
・電源:リチウムイオンバッテリおよびAC電源
・バッテリ駆動時間:約3.0~4.0時間
・本体サイズ(W×D×H):279.5×239×23(最薄部)~29.3(最厚部)mm
・重量:約1.7kg
・OS:Windows 2000 Professional
・付属ソフト:DVgate Ver.2.2、Adobe PhotoDeluxe for ファミリー 4.0など

■ドッキングステーション部
・DVD-ROM・CD-R/RWコンボドライブ:DVD-ROM読み出し最大8倍速、CD-R書き込み最大8倍速、CD-RW書き換え最大4倍速、CD-ROM読み出し最大24倍速
・FDD:2モード
・インターフェース:USB×2、i.LINK(S400、4ピン)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1、本体ドッキング用端子×1
・本体サイズ(W×D×H):279.5×235×18.5(最薄部)~21.5(最厚部)mm
・重量:約1.08kg

■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)

□ソニーのホームページ
http://www.vaio.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCG-R505R/
□関連記事
【4月4日】ソニー、ドッキングステーションに接続可能な新バイオノート505
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010404/sony.htm


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