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日本語版β2を持つ御代氏 |
マイクロソフト株式会社は、プレス向けにWindows XPのテクニカルセミナーを開催した。セミナーではWindows XPの日本語版β2を使用してのデモが行なわれた。また、質疑応答の中でアクティベーションについて従来よりも詳細な情報が明らかにされた。
まず、御代茂樹 Windows製品部部長が、日本語版β2について解説を行なった。日本語版β2は、3月30日にWindows XP Professional/HomeとWhistler Server/Advanced Serverが、4月6日にProfessionalとAdvanced Serverの64bit版が完成したという。これは米国版の1週間遅れだが、製品版の発売は予定通り2週間遅れとなる。
日本語版β2は、すでに4月24日に日本国内の約40,000のテクニカルベータサイトに配布された。Windows XPの製品化までの日程は予定通りで、5月ごろにRC1、以後、RC2、Finalと版を重ね、今年後半には製品化するとしている。
クライアントロードマップ | 日本語版β2の日程 | 開発スケジュール |
続いて日本語版β2を使用したデモが行なわれ、画面デザイン、リモートデスクトップ接続、2つのネットワークのブリッジ、Windows Meと同様のシステムの復元などの機能が紹介された。また、DirectXのデモアプリケーション6個を同時に動かすデモをWindows XPとWindows Meの両方で行ない、Windows XP側での動きのスムーズさと安定性をアピールした。
基本的には従来から明らかにされている機能のデモであり、新しい仕様などの発表はなかった。
ライセンス認証の概要 | ライセンス認証の仕組み (拡大画像 幅1,024ドット) |
Windows XP Ready PC |
デザインの変更 | リモートデスクトップ |
マイドキュメントの新デザイン | ネットワークブリッジ |
デジタルカメラ画像の扱い | リモートアシスタント |
マイクロソフト側の解答としては、アクティベーションはCPUやHDDなどの単体の特定の情報を見ているわけではなく、システムとして把握している。HDDやCD-Rドライブの交換であれば、小さな変更と見なされて同一のシステムと判断される。変更の範囲が広ければ、別のシステムとして判断されるという。また、どこまでが小さな変更で、どこからが大きな変更として判断されるかについては明らかにされなかった。
現在の説明から想像すると、CPUを交換すると何点、マザーボードが変更されると何点というように評価され、それがある水準を越えると別のシステムと判断されるようだ。判断の基準が明らかにされていない以上、最終的な仕様の確認は製品版の登場を待つ必要がありそうだ。なお、アクティベーション機能を持つのはパッケージ版に限られ、プレインストールされた製品などはアクティベーションを必要としない。
なお、セミナーの終了後、事前に登録したプレスに対して日本語版β2が配布された。配布されたのはWindows XP Professionalで、リビジョンはテクニカルベータサイトに配布されたものと同じ2462である。もちろん弊誌も入手した。この日本語版β2については、すでに西川和久氏のレポートを掲載しているが、今後Windows XPの各機能について各種のレポートを予定している。
□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□製品情報
http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/
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「Windows XP」関連記事リンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/link/winxp_i.htm
(2001年4月27日)
[Reported by date@impress.co.jp]