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| 新「IXY DIGITAL 300」(左) 旧「IXY DIGITAL」(右) |
キヤノン株式会社の「IXY DIGITAL 300」で山田久美夫氏が撮影した実写画像の第2弾を公開する。すでに15日付で定点撮影画像などを公開しているのであわせてごらんいただきたい。
なお、特に指定のない画像は1,600×1,200ピクセルのFineモード（3種あるJPEG圧縮の中間の設定）で撮影している。また、縦位置の画像はサムネールのみ縦位置とし、画像データは回転させていない。全ての元画像をご覧になる場合は、下記URLより圧縮ファイルをダウンロードできる。編集部)
◎ダウンロードはこちら (9.30MB)
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原色系CCDになり、画像エンジン（処理アルゴリズム）を一新した「IXY DIGITAL 300」。そのため、従来からの「IXY DIGITAL」に比べ、全体に明るい感じの色調に仕上がっている。とくに、青空や木々の緑の再現性は、原色系ならではの、明快な色調になっており、好感が持てる。 また、1/2.7インチ211万画素系の高密度CCDだが、明暗の再現域も広く、このクラスでもトップレベルの豊かな階調性を備えている。 解像度も1/2.7インチの211万画素系モデルのなかでも良好な部類で、従来の「IXY DIGITAL」と比較してもよりシャープな画像になっている感じだ。 ただ、ビルの壁面に、若干のモアレ（色の縞）が見える点は気になるところ。 |
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明暗比の高い屋内カットでも、露出、ホワイトバランスともに、バランスがよく、安心して撮影できる。 暗めのシーンでは、実効感度が自動的に約1.5倍（通常時ISO100、ゲインアップ時ISO150）になる。また、ややボディーが大きくなり、ボディーが構えやすくなったこともあって、屋内撮影でもカメラブレによる失敗が起きる確立は意外に減っている。 コンパクトな3倍ズームだが、ワイド側での歪曲収差（直線の歪み）は少なく、ほとんど気にならないレベル。また、ハイライト（明るい部分）からシャドーへの光の回り込みも少なく、なかなか優秀な光学系という印象だ。 |
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マクロモードでは、ワイド側で最短16cm、望遠側では最短26cmの接写ができる。従来機はそれぞれ10cmと27cmのため、ワイド側でのマクロ効果は若干弱めになっている。とはいえ、3倍ズームになったことで、マクロ効果は従来機より勝るほど。 ただ、3点測距式AFであり、測距点は自動選択方式で、ユーザー自身が選べない。そのため、左のカットのように、ピントを合わせたい部分の面積が小さい場合には、その左右の背景のピントが合ってしまうケースが多いのが難点。この点は従来の「IXY DIGITAL」から改良されていない。 |
| ストロボなし | ストロボ使用 | |||
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ストロボの到達距離は、ワイド側で3.5m、望遠側では2.0mまで。従来の「IXY DIGITAL」は、ワイド側で3.0mまでなので、若干だが、到達距離は伸びている。 ストロボの調光レベルは、適切なもので、色の片寄りがない点も好ましい。ただ、花瓶のカットを見ると、ストロボ撮影したカットの画面周辺部が暗くなっており、画面の四隅まで光が十分に回っていない感じがあるのはやや残念なところ。もっとも、一般的なスナップなどでは、周辺光量低下が目立つケースは少ないので、実用上はさほど問題はないレベルともいえる。 むしろ気になるのは、比較用に撮影した自然光カットで、画面中央部に明るい窓があることもあって、屋内が露出アンダー気味になってしまった。このカットでは、自然光撮影時にストロボをOFFに設定しており、カメラ任せでのストロボ自動発光モードにしておけば、自動的にストロボが発光するため、通常は問題ないのかもしれない。 |
□キヤノンのホームページ
http://www.canon.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2001-03/pr_ixyd300.html
□関連記事
【3月15日】プロカメラマン山田久美夫のキヤノン「IXY DIGITAL 300」実写画像
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010315/yamada.htm
【3月15日】キヤノン、光学3倍ズームを搭載し動画撮影に対応したIXY DIGITAL 300
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010315/canon.htm
【2月13日】プロカメラマン山田久美夫の PMA初日レポート
キヤノン、3倍ズーム付きIXYなど3機種を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010213/pma02.htm
(2001年3月19日)
■注意■
[Reported by 山田久美夫]