|
NEW PRODUCTS TESTREPORT |
エプソンダイレクト | ||
Endeavor Pro-900 | ||
新型ケースを採用したPentium 4搭載ハイエンド機 | ||
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima |
ケース前面下部に二つのUSBポートを備えた新筐体。しっかりとした作りで、仕上がりのよさを感じさせる |
BTOにおける骨子とも言えるマザーボードには、チップセットにi850を搭載したASUSTeKのP4Tを採用しており、CPUはPentium 4の1.5GHzまたは1.4GHzから選択できる。ボード上には4本のRIMMスロットを備えているが、i850は高速化を図って2チャンネルのRDRAMに対して同時にアクセスを行なう設計を採っていることから、RIMMも2枚単位で搭載する必要がある。そのため、最小容量は128MBのモジュールを2枚搭載する場合の256MB、最大容量は256MBのモジュールを4枚搭載する場合の1GBとなる。
ビデオカードは4種類から選択可能で、3D性能を重視する場合にはSPECTRA 8800やSPECTRA 8400、価格と性能を両立させたい場合にはSPECTRA F11、CADやフォトレタッチなどでデュアルディスプレイ環境を使用したい場合にはMillennium G450 DHといった具合に選んでゆくとよいだろう。
シャーシの下部に見えるのが内部3.5インチシャドーベイ。2台のHDDを増設可能となっている |
新設計のケースは、手回しネジの採用によってメタリックブルーで塗装されたサイドパネルを簡単に取り外すことが可能で、内部へのアクセス性が高められている。そのケース内ではシャーシ側面に立て付ける形で内蔵HDDベイが搭載されている点が特徴的だ。また、フロントパネル下部には二つのUSBポートが用意されており、外部周辺機器の接続も簡単に行なうことができる。
今回、性能評価に関しては、スペック表にある試用機を、Pentium III 1.0BGHzとi815E搭載マザーボードのASUSTeK CUSL2、256MB PC133対応SDRAM(CL=2)、SPECTRA 8400という構成の自作機と比較した。まず、Sandra 2001の結果を見ると、Pentium 4 1.5GHzの整数演算ユニット(ALU)と浮動小数点ユニット(FPU)の性能はPentium III 1.0BGHzにおよばない。このため、これらを多用する既存のビジネスアプリケーションなどでは際立った高速性は期待できないと思われる。しかし、本機のメモリ帯域幅の広さは特筆に値するもので、SSEの性能もPentium IIIを上回っている。つまり、SSEの使用率が高く、メモリアクセスが大量に発生する3Dゲームやマルチメディア系のアプリケーションでは高い効果が期待できるというわけだ。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□エプソンダイレクトのホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
□製品情報
http://www.epsondirect.co.jp/pro-900/index.htm
□関連記事
【11月21日】エプソンダイレクト、Pentium 4 1.5GHz搭載デスクトップPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001121/epsond.htm