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アプリックス
WinCDR 6.0 プレミアムパッケージ
豊富なバンドルソフトが魅力のCDライティングソフト
TEXT:正木堅児 Kenji Masaki


WinCDR 6.0のメイン画面。多彩な機能を素早く呼び出すことができると共に、操作手順も表示されるという優れたインターフェースだ
 国産CDライティングソフトの中でも人気のWinCDRがメジャーバージョンアップを遂げ、「WinCDR 6.0プレミアムパッケージ」と銘打って新たに登場した。今回のバージョンでは、ユーザーインターフェースの改良に加え、各種バンドルプログラムとの連係をスムーズに行なうことにより、多様なデータをCD-Rに書き込む作業を統一的に行なえるようになった。

 メイン画面を見てまず気が付くのは、画面左のランチャーで、ここには目的とする作業を選択するためのボタンが用意されている。さらに、「データCDの作成」ボタンを押すと、ウィンドウ右下部の分割画面にHTMLによる操作手順の説明が表示されるので、初心者でも比較的容易にCDを作成することができる。また、基本的には従来の操作画面に常時表示される手順説明用画面が加わっただけなので、これまでのユーザーも違和感なく使用できるはずだ。

 急速な浸透を見せているバッファアンダーランエラー回避技術、「BURN-Proof」と「Just Link」にも対応しており、これらの機能を搭載したドライブでは、より安定したライティングが行なえる。


VideoImpressionでは、さまざまなエフェクトを使ってMPEG1ファイルを作成することが可能
 Norton Ghostと組み合わせて実現するドライブバックアップも、Win2000のダイナミックディスクを除くすべてのディスクをサポートするようになったことはうれしい機能強化だ。

 添付されるアプリケーションは多いが、そのなかでとくにおもしろいものが、動画編集とMPEG1形式へのエンコードを行なうArcsoftのVideoImpressionだ。大まかな手順は、動画の流れを登録するストーリーボードに動画・静止画を登録し、シーンのつなぎ目にはトランジションと呼ばれるさまざまなエフェクトを加えて編集作業を行なうというものだ。完成したムービーはVideo CD形式のMPEG1でのみ出力が可能だ。MPEG1エンコーダは松下電器産業製で、高速かつ高画質な出力が可能となっている。また、適切なビデオキャプチャカードが搭載されたマシンでは、このソフトから直接動画を取り込むことも可能だ。

 静止画の作成・編集・整理はPhotoImpressionが受け持つ。こちらでは、アルバム単位で画像を登録し、加工・編集することができる。


CDラベルの作成も簡単に行なうことができる
 Video/PhotoImpressionともに、バンドルソフトとして考えた場合の出来は悪くないのだが、どちらも通常のWindowsアプリケーションと操作感が異なる点があり、使い始めは若干のとっつき難さを覚えることも確かだ。

 また、MPEG2データをCDに記録するために、DVDオーサリングアプリケーション、DVD it! LEもバンドルされており、MPEG2データとメニュー画面、さらにMPEG2ビューアを1枚のCD-ROMに収めることなどが簡単に行なえる。なお、作成されたデータは市販のDVDプレイヤーで再生することはできず、PC上のみでの再生となる。

 このほかに、各社から発売されているCDラベル台紙の型番を選択することで、一般的なプリンタでも失敗の少ないCDラベル印刷を可能とするCDラベルプロダクションもバンドルされる。


かんたんバックアップでは、指定した条件に合わせてバックアップファイルを検索してくれる
 ライティングエンジンの安定度、メイン画面インターフェースの出来は申し分なく、バージョンアップも着実に行なわれているWinCDRシリーズは、ライティングソフトとして安心して使用することができる。今回のバージョンアップではバンドルソフトを充実させることで、多様化が進むPC環境で作成されるさまざまなデータの管理を容易に行なうことが可能になり、コストパフォーマンスも優れた製品となっている。


  • 製品名:WinCDR 6.0プレミアムパッケージ
  • 標準価格:通常パッケージ14,800円、アップグレードパッケージ5,800円
  • メーカー:アプリックス株式会社
  • 問い合わせ先:03-3204-6320
  • URL:http://www.aplix.co.jp/
  • 対応OS:Windows Me/98/95/2000/NT 4.0+SP5
  • 動作環境
     CPU:Pentium 166MHz以上(233MHz以上推奨)
     メモリ:64MB以上
     ビデオカード:800×600ドット/65,536色表示の可能なもの
     HDD:最小約10MBの空き領域

    □アプリックスのホームページ
    http://www.aplix.co.jp/
    □製品情報
    http://www.aplix.co.jp/cdr/products/software/wincdr60_new/


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