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NEW PRODUCTS TESTREPORT |
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クリエイティブメディアSound Blaster Live! Platinum Plus
Sound Blaster Live! Digital Audio 2 定番サウンドカードの リニューアルバージョン
TEXT:藤本 健 Ken Fujimoto |
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左端がアナログ/デジタル出力ジャック。これによって5.1chのアナログ出力が可能となった |
Sound Blaster Live!シリーズがこの秋ふたたびラインナップを一新した。従来は、最上位モデルがPlatinum、次がDigital Audio、最下位がX-Gamerという3製品のラインナップであったが、今回からPlatinum PlusとDigital Audio 2という2ラインに切り換わった。この名称からも分かるように、上位2モデルのみがリニューアルされた形だが、価格はPlatinum Plisが25,800円、Digital Audio 2が15,800円と、従来の下位2モデルのものが引き継がれ、実質的な値下げとなっている。
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サウンドカード本体は2製品とも共通となる。搭載されるサウンドチップはEMU10K1だ |
今回のPlatinum Plus、Digital Audio 2は、ともにサウンドカード本体は同じものを使用しているが、このカードが従来のものとは異なり、ブラケット部の「デジタル出力」ジャックが「アナログ/デジタル出力」ジャックに置き換えられた。これは一般的なミニジャックの形態で、アナログ接続時にはセンターとサブウーファーチャンネル用の端子となる。つまり、従来から存在した、フロントの左右、リアの左右に加えて、センターとサブウーファー用の端子が本体に実装されたことになる。さらに、ソフトウェア的にもDolby Digital 5.1chデコードに対応したことにより、外部のデコーダがなくとも、カード単体で5.1ch出力が可能となったわけだ。おそらく、サウンドカード単体で5.1chのアナログ出力に対応した製品はこれが初めてだろう。また、この端子はS/P DIF出力も兼ねており、ミニプラグ-RCAピンプラグ変換ケーブルなどを使用してDolby Digital対応のAVアンプなどへと接続すれば、そちらから5.1ch出力を行なうことも可能となっている。
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Platinum Plusに付属するLive!Drive IR(左)はMDレコーダやヘッドホン、MIDI機器などが簡単に接続できる。さらに、専用リモコン(右)によってソフトの使い勝手も向上した |
2製品それぞれの違いだが、Digital Audio 2では、フラットケーブルで接続するサブボード「光デジタルインタフェイスカード」と、これに接続する「デジタル入出力モジュール」が付属する。前者にはライン入力と、MIDI入出力端子、およびPlayWorks2500をはじめとする同社のスピーカーセット専用の「デジタルDIN出力」端子が、後者には、光および同軸のS/P DIF入出力端子が用意されている。
一方、Platinum Plusには5インチベイに収めるインターフェースユニット「Live!Drive IR」が付属し、これには光および同軸のS/P DIF入出力、ライン入力、ヘッドホン出力、マイク入力、MIDI入出力の各端子が設けられている。
このLive!Drive IRは従来のPlatinumでのLive!Driveと比較すると、ちょっとした変化がある。MIDI端子が通常のDINからミニDINに変わるとともに、上部にリモコン受信部が用意されているのだ。また、それをコントロールするリモコンも付属しており、Live!をオーディオプレイヤーと見立てた上で、その操作が可能になる。具体的にはCDの再生やMIDIの再生、ボリュームのコントロールといったことができる。
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Digital Audio2に付属する光デジタルインタフェイスカードと(右)とデジタル入出力モジュール(左)。比較的安価にデジタルサウンド環境を構築できる |
Platinum PlusもDigital Audio 2もバンドルソフトは同一だが、従来と比較してその内容は一部変更されている。最大のポイントはMIDIシーケンスソフトであるCakewalk Express GoldがSteinbergの「Cubasis VST 3.7」に変更されたこと。また同じくSteinbergのオーディオ波形編集ソフト「WaveLab Lite」、ドラムループ/グルーブ編集ソフトである「ReCycle! Lite」もバンドルされ、DTM系のユーザーにとっては非常に強力な3本が揃ったことになる。このほかにも自動作曲ソフト「FutureBeat 3D」、MP3対応DJソフト「MixMeister」といったソフトもバンドルされるなど、その魅力は大きい。ただし、Dolby Digitalデコーダ、リモコン関連のソフトが日本語化されていない関係でLive!Wareは英語版となってしまった。近い将来日本語版への無償バージョンアップをしてくれるようだが、それまではしばらく英語版で我慢しなくてはならないだろう。
共通仕様
メーカー:クリエイティブメディア株式会社
問い合わせ先:03-3256-5577
URL:http://japan.creative.com/
サウンドチップ:EMU10K1
対応スロット:PCI2.1
カード部インターフェース:LINE IN×1、S/P DIF OUT(ミニジャック)/センター・ウーファーチャンネル用LINE OUT×1、フロントチャンネル用LINE OUT×1、リアチャンネル用LINE OUT×1、マイク×1、GAME/MIDI×1
対応OS:Windows Me/98/95/2000/NT 4.0
製品名:Sound Blaster Live! Platinum Plus
標準価格:25,800円
Live!Drive部インターフェース:S/P DIF OUT(光角型)×1、S/P DIF OUT(同軸)×1、S/P DIF IN(光角型)×1、S/P DIF IN(同軸)×1、LINE IN(RCAピン)×1、LINE IN(ミニ)×1、ヘッドホン×1、マイク×1、MIDI IN×1、MIDI OUT×1
製品名:Sound Blaster Live! Digital Audio 2
標準価格:15,800円
光デジタルインタフェイスカード部インターフェース:LINE IN×1、デジタル入出力モジュール接続用ジャック 、MIDI IN×1、MIDI OUT×1、デジタルDIN出力×1
デジタル入出力モジュール部インターフェース:S/P DIF OUT(光角型)×1、S/P DIF OUT(同軸)×1、S/P DIF IN(光角型)×1、S/P DIF IN(同軸)×1
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□クリエイティブメディアのホームページ
http://japan.creative.com/
□製品情報
http://japan.creative.com/soundblaster/products/sblivepp/welcome.html(Platinum Plus)
http://japan.creative.com/soundblaster/products/sbliveda2/welcome.html(Digital Audio 2)
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【9月19日】クリエイティブ、ドルビーデジタル対応のSound Blaster Live! Digital Audio 2
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000919/creative.htm
ウォッチ編集部内PC Watch担当
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